男子テニスで、77年ぶりの地元イギリス人ウィンブルドンチャンピオンになった
A・マレー(英国)が、現地木曜日にウィリアム王子から大英帝国勲位を授与するために、ロンドンにあるバッキンガム宮殿へ両親とガールフレンドであるキム・シアーズと共に訪れた。
マレーは昨年、地元イギリスで行われたロンドンオリンピックで金メダルを獲得。その後の全米オープンで自身初となるグランドスラム優勝を果たすと、今年7月に行われたウィンブルドンで悲願の地元優勝を飾った。
マレーは授与式の後「ウィリアム王子から、ウィンブルドン優勝後はプレッシャーなどはないかとか、どのように過ごしているかと尋ねられた。王子はとてもスポーツが好きで、オリンピック会場にも訪れていたし、会場のどこにでも現れていた。ウィンブルドンでも何度かお会いした事もあった。」と、式での会話や王子について語った。
先月マレーは、小さな腰の手術を受けて今季の活動を終わらせていた。
「王子は腰の手術についても尋ねてくれた。シーズンの最後にこんな素晴らしい名誉を受ける事が出来て、最高な気分。特に王子の最初の認証式だったからね。」とマレーは、これまでは女王エリザベス2世がプレゼンターを務めていたが、数カ月前にその大役を女王からウィリアム王子に任され、最初の式典だった事を受けてコメントしていた。
そして「ウィンブルドン後にキャサリン妃から祝福の直筆の手紙を頂いた。以前ウィリアム王子からも手紙をもらったけど、キャサリン妃の文字は驚くほどきれいだった。」と、キャサリン妃への印象も語った。
しかし、式の直前にはアクシデントに見舞われたマレー。会場へ向かう車の出発予定時間のわずか10分前に、無作為に行われる薬物検査官が現れ、薬物検査を受けなければならなかった。
「もう準備をして出かける時に、彼等が現れた。だから、式に遅刻してしまうのではないかと、かなり不安になった。でも、迎えの車の運転手はロンドン市内に詳しく、しっかり時間までに到着してくれた。」と、そのハプニングについても語った。
マレーは今季獲得ポイントの上位8選手しか出場出来ないATPワールドツアー・ファイナルへの出場権を獲得していたものの、手術からの治療により欠場を表明している。
既にリハビリを始めていると語るマレーは、コートに立てるまではあと4・5週間必要だと現状を説明していた。100パーセントの状態になるまではコートに立つつもりはないと語るマレーは、来年1月にある全豪オープンに照準を合わせている。
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