男子テニスツアーの上海マスターズ(中国/上海、ハード)に全米オープン以来となる公式戦に登場する元王者の
R・フェデラー(スイス)。現在世界ランク7位のフェデラーは、かつてのプレーを取り戻しつつあると語り、ツアー最終戦出場へ向けて意気込みを語った。
32歳のフェデラーは全米オープンの4回戦敗退後に、祖国スイスと住居を構えるドバイで、練習・トレーニングの日々を送っており、マスターズ1000大会で自身22度目の優勝を狙い上海へ乗り込んだ。
「全米での敗戦は、そこからスタートさせなければならないものの1つ。今は自分のテニスが戻ってきていると感じている。それが1番大切な事。今は前向きでいて、毎日練習に明け暮れるている。」
「自分自身のテニスに集中して、初戦に照準を合わせている。」と、語るフェデラー。
「最終戦への出場はシーズンが始まった時からの目標。最終戦は最高の大会だと認識しているし、そこで戦いたいと願っている。そこで良いプレーをして、良い大会にしたいという思いは、更なるモチベーションにつながっている。」
フェデラーはまだ2014年シーズンのスケジュールは明かしてはいないが、ある程度のプランは立てていると言う。
「2012年の厳しいシーズンとオリンピックの後、今年もちょっと静かなシーズンになると思っていた。これまでのような成功や、連戦連戦にはならないだろうと予想はしていた。」
「今の思いは、来年はまた素晴らしいシーズンにしたいと思っている。今年は失うポイントも少ない。特に、自分が得意としていた大切な大会でもそうだった。そんな意味もあって、2014年を楽しみにしている。」
「シーズン最後の数カ月はちょっと厳しい道のりになっているけど、将来への期待は常に高いものに変わりはない。」
「自分が肉体的にも精神的にも万全な状態でいる限り、素晴らしい試合の一員になりたいといつも思っている。2014年はまたそれを望んでいるし、そんな試合を演出したい。」
と語るフェデラーは、上海ロレックス・マスターズでは第5シードで出場しており、1回戦が免除されているため2回戦から登場する。その2回戦では、1回戦で主催者推薦で出場の
L・ヒューイット(オーストラリア)を6-4, 6-2のストレートで下した
A・セッピ(イタリア)と対戦する。
また今大会のダブルスにもZ・チャン(中国)とペアを組み、2回戦へ駒を進めている。
■関連記事■
《錦織「大きな意味がある」、腰は「良くなってきている」<上海マスターズ>》《復活狙うフェデラーがダブルスに登場、強豪ペアとの2回戦へ<上海マスターズ>》《元王者サンプラス「フェデラーが最強の選手」》《引退したロディックがフェデラーにインタビュー》《フェデラーとナダルを比較、アガシ語る》《フェデラー「かなり落胆」「必ず強くなって戻ってくる」<全米オープン>》■関連動画■
《連覇を懸けて錦織が楽天オープンに挑む!ATP男子ツアーマガジン Vol.189》《芸術的なバックハンドを放つ天才ガスケを特集!ATP男子ツアーマガジン Vol.187》《フェデラーが不調とラケットチェンジについて語る!ATP男子ツアーマガジン Vol.185》(翻訳・記事/弓削忠則)