テニスの国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ入れ替え戦(プレーオフ)日本対コロンビア戦の大会3日目、シングルス第1試合に登場した
錦織圭(日本)が
S・ヒラルド(コロンビア)とのエース対決を6-1, 6-2, 6-4のストレートで制し、日本は通算2勝2敗とコロンビアに逆王手をかけた。
試合後、錦織は「嬉しいの一言です。日本チームも崖っぷちまできていたので、これで2-2になった。僕のやる事はやった。ここからがどちらに転んでもおかしくない勝負なので、あとはサポートして応援の力で勝ち取りたいと思います。」と、コメント。
この試合、錦織はダブルフォルトを1本も犯さず、ヒラルドに1度もブレークチャンスを与えない完璧に近いサービスゲームを展開。また、ファーストサーブが入った時には89パーセントの高い確率でポイントを獲得した。
さらに24本のウィナーを放ち、ヒラルドのサービスゲームで9度のブレークチャンスから5度のブレークに成功した錦織は、1時間43分で勝利した。
大会1日目の第1試合に登場した錦織は
A・ファリャ(コロンビア)をストレートで破り、幸先の良いスタートを切った。しかし、第2試合では
添田豪(日本)がヒラルドにフルセットの激闘の末に敗れた。
大会2日目は当初予定していた錦織/ 添田豪組から
杉田祐一(日本)/
伊藤竜馬(日本)組に変更するも、
J・S・キャバル(コロンビア)/
R・ファラ(コロンビア)に完敗を喫し、日本は1勝2敗と追い込まれていた。
重圧がかかる中で戦い切った錦織は「余計に考えるとプレッシャーもかかってしまうので、この1試合で自分が出来る事を精一杯やろうと思ってプレーしました。」と、話した。
「今日も3セットで勝ち取れた。最後は正直ヒヤヒヤしましたけど、しっかり取れて良かったです。」
第1試合で錦織が勝利したため日本はコロンビアに逆王手をかけた。第2試合に登場する添田豪がファリャに勝利した場合、日本は通算3勝2敗とし、ワールドグループ復帰を果たす。
デビスカップは他の大会とは異なる形式となっており、初日に各国1位の選手と2位の選手によるシングルスをそれぞれ行い、2日目にダブルス1試合、最終日の3日目は両国1位と2位同士のシングルス2試合の合計5試合が行われ、3勝した国が勝利する事となる。
今季、錦織はアメリカ国際インドアテニス選手権でツアー3度目の優勝、さらに世界ランキングで自己最高の11位を記録する活躍をみせた。
しかし、全米オープンでは1回戦で予選から勝ち上がった
D・エヴァンス(英国)にストレートで敗れる波乱に見舞われた。この敗戦はグランドスラムを通して2年ぶりの初戦敗退だった。
日本とコロンビア戦の組み合わせは、以下の通り。
【大会1日目】
・シングルス第1試合:錦織圭 ○-× A・ファリャ 6-3, 6-4, 6-4
・シングルス第2試合:添田豪 ×-○ S・ヒラルド 4-6, 6-3, 5-7, 6-3, 1-6
【大会2日目】
・ダブルス第1試合:杉田祐一/ 伊藤竜馬 ×-○ J・S・キャバル/ R・ファラ 1-6, 2-6, 1-6
【大会3日目】
・シングルス第1試合:錦織圭 ○-× S・ヒラルド 6-1, 6-2, 6-4
・シングルス第2試合:添田豪 vs. A・ファリャ
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