男子テニスツアーのW&Sマスターズ(アメリカ/シンシナティ、ハード)は15日、シングルス3回戦が行われ、第4シード
R・ナダル(スペイン)が
G・ディミトロフ(ブルガリア)を6-2, 5-7, 6-2のフルセットで下してベスト8進出を果たすと同時に、準々決勝で第5シードの
R・フェデラー(スイス)との通算31度目となる対戦が決まった。
この試合、ナダルはディミトロフに12本のサービスエースを決められるも、10度のブレークチャンスから5度のブレークに成功し、2時間1分で勝利した。
試合前、ナダルはディミトロフについて「彼(ディミトロフ)は素晴らしい選手。それにとても若い。彼は近い将来、確実に世界のトップの仲間入りをする選手。」と、警戒していた。
両者は今年のモンテカルロ・マスターズでも対戦し、その時もナダルはディミトロフをフルセットで振り切っていた。
ナダルは先週行われたロジャーズ・カップ男子で今季8度目のタイトルとキャリア通算58度目の優勝を飾った。また、その後に発表された世界ランキングでは、
D・フェレール(スペイン)を抜き3位へ浮上した。
ナダルが準々決勝で対戦するフェデラーとはこれまで30度対戦し、ナダルが20勝10敗と勝ち越している。両者は、今年のウィンブルドン準々決勝でも対戦する可能性があったが、フェデラーは2回戦、ナダルは初戦敗退する大番狂わせに見舞われたため、その対戦は実現しなかった。
また、今大会に第1シードで出場している世界ランク1位
N・ジョコビッチ(セルビア)は、ナダルとフェデラーについて「僕と
A・マレー(英国)は男子テニス界の最大のライバル関係には、まだなっていない。現役選手を見ると、確実にフェデラーとナダルが最大のライバル関係にある。」と、コメントしている。
ナダルと対戦するフェデラーは今季不調に陥っており、ウィンブルドン2回戦では当時世界ランク116位の
S・スタコフスキ(ウクライナ)、ベット・アット・ホーム・オープン準決勝では同114位の
F・デルボニス(アルゼンチン)、地元で開催されたクレディ・アグリコル・スイス・オープン2回戦では同55位の
D・ブランズ(ドイツ)に敗れてしまった。
さらに、フェデラーはウィンブルドン2回戦敗退後に、黒塗りでラケットフェイスの大きさを98平方インチへと大きいものを試していたが、今大会から以前の90平方インチのラケットを使用している事も話題となっている。
この日行われた試合結果は以下の通り。
○
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)(7) vs. ●
F・ロペス(スペイン), 6-4, 1-6, 6-4
●D・フェレール(3) vs. ○
D・ツルスノフ(ロシア), 2-6, 4-6
○N・ジョコビッチ(1) vs. ●
D・ゴファン(ベルギー), 6-2, 6-0
●
M・ラオニチ(カナダ)(12) vs. ○J・アイズナー, 6-7, 4-6
○A・マレー(2) vs. ●
J・ベネトー(フランス), 6-2, 6-2
○R・フェデラー(5) vs. ●
T・ハース(ドイツ)(11), 1-6, 7-5, 6-3
○R・ナダル(4) vs. ●G・ディミトロフ, 6-2, 5-7, 6-2
○T・ベルディフ(6) vs. ●
T・ロブレド(スペイン), 6-3, 6-0
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