男子テニスツアーのシティ・オープン男子(アメリカ/ワシントンDC、ハード)は1日、シングルス2回戦が行われ、第2シードの
錦織圭(日本)が世界ランク94位の
J・ソック(アメリカ)を7-5, 6-2のストレートで下し、3回戦進出を果たすと同時に、ウィンブルドン以来1カ月ぶりの公式戦を勝利で飾った。
この試合は前日に行われる予定だったが、雨によりこの日へ順延となっていた。
錦織はソックに11本のサービスエースを決められるも、17度のブレークチャンスから5度のブレークに成功し、1時間44分で勝利した。
今大会は上位16シードの選手が1回戦を免除されているため、錦織は2回戦からの登場だった。
錦織は3回戦で、第16シードで元世界ランク8位の
M・バグダティス(キプロス)と対戦する。また、前日の雨が影響し、錦織はバグダティスとの3回戦を同日の同コート第4試合に行われる。
2006年の全豪オープンで
A・ロディック(アメリカ)、
I・リュビチッチ(クロアチア)、
D・ナルバンディアン(アルゼンチン)らの強豪を次々を破る快進撃でグランドスラム初の決勝進出を果たしたバグダティス。決勝では
R・フェデラー(スイス)に敗れて準優勝に終わるも、同年には自己最高となる8位を記録した。
錦織とバグダティスは、今回が5度目の対戦となる。これまでは1勝3敗と錦織は負け越している。
錦織がバグダティスに唯一勝利しているのは、昨年の楽天ジャパン・オープン準決勝である。
今年、ATP500大会のアメリカ国際インドア選手権に第5シードで出場した錦織は、1セットも落とさない安定したプレーで自身3度目のツアータイトルを獲得した。
世界ランク11位の錦織は、ウィンブルドンで2年連続の3回戦進出を果たした。しかし、
A・セッピ(イタリア)にフルセットで敗れてしまい、自己最高のベスト16進出とはならなかった。
以降、錦織は今大会まで拠点であるフロリダに戻りトレーニングなどに時間をあてていた。
また、錦織のシティ・オープン男子での自己最高記録は2回戦進出だった。
一方、敗れた20歳のソックは、今大会1回戦で
I・セイスリン(オランダ)をストレートで下し、錦織との2回戦へ駒を進めていた。
ソックは、錦織が優勝を飾ったアメリカ国際インドア選手権で
M・ラオニチ(カナダ)と元世界ランク4位の
J・ブレイク(アメリカ)を破り、ベスト8進出を果たした。また、2011年の全米オープンでは
M・ウダン(アメリカ)とのミックスダブルスで優勝を飾っていた。
【錦織圭 シティ・オープン男子戦歴】
※2011年までの大会名はレッグ・メーソン・テニス・クラシック
<2010年>
・予選1回戦 勝利 A・オレ(アメリカ) 6-3, 6-1
・予選2回戦 勝利
K・アンダーソン(南アフリカ) 4-6, 7-6 (7-4), 6-4
・1回戦 敗退
I・クニツィン(ロシア) 2-6, 3-6
<2007年>
・1回戦 勝利
T・ガバシュビリ(ロシア) 7-6 (7-4), 6-3
・2回戦 敗退
J・ベネトー(フランス) 2-6, 3-6
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