テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は4日、女子シングルス準決勝が行われ、第15シードの
M・バルトリ(フランス)が第20シードの
K・フリッペンス(ベルギー)を6-1, 6-2のストレートで下し、大会6年ぶり2度目の決勝進出を果たすと同時に、フランス女子では2006年に優勝した元世界ランク1位
A・モレスモ(フランス)以来7年ぶりの優勝へ王手をかけた。
この試合、世界ランク15位のバルトリは果敢に攻め続け、23本のウィナーを決めた。さらに同20位フリッペンスのサービスゲームを7度のブレークチャンスから5度のブレークに成功し、最後豪快なスマッシュを決めて1時間2分でゲームセットとなった。
バルトリは11度ネットに出たうち全てポイント獲得につなげるなど、フリッペンスを圧倒した結果となった。
過去にバルトリは2007年のウィンブルドンで決勝進出を果たし、その時は
V・ウィリアムズ(アメリカ)に敗れ準優勝に終わった。バルトリの自己最高ランクは、昨年1月に記録した7位である。
グランドスラム初優勝を狙うバルトリは、決勝で第4シードの
A・ラドワンスカ(ポーランド)と第23シードの
S・リシキ(ドイツ)の勝者と対戦する。
一方、敗れたフリッペンスは、準々決勝で2011年ウィンブルドン女王の
P・クヴィトバ(チェコ共和国)に逆転で勝利し、自身初となるグランドスラムベスト4進出を決めていた。
また、ベルギー勢として2010年の
K・クレイステルス(ベルギー)以来3年ぶりのベスト8進出、さらに2007年の
J・エナン(ベルギー)以来6年ぶりの4強入りを果たした。しかし、クレイステルスとエナンが成し遂げられなかったウィンブルドン優勝は、来年以降に持ち越しとなった。
元女王のエナンはグランドスラムで唯一ウィンブルドンだけタイトルを獲得する事が出来ず、キャリア・グランドスラムを達成しないまま現役引退を発表した。ウィンブルドンでは2001・2006年に決勝へ進出していた。
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