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男子テニスツアーのAEGON選手権(イギリス/ロンドン、賞金総額77万9665ユーロ、芝)は12日、シングルス2回戦を行い、元世界ランク1位で今大会過去4度の優勝を誇るL・ヒューイット(オーストラリア)が、好調を続ける若手で第10シードのG・ディミトロフ(ブルガリア)を6-4, 6-3のストレートで退け、3回戦進出を決めた。
「この日の勝利は自分に取って大きな意味を持つものになるだろう。」と語るヒューイットは、今季この大会までわずか7試合にしか勝利していなかった。「練習していても、とても良い状態でボールが打てていると感じているんだ。問題はそれが実戦で出来るかと言う事だった。1回戦はあまり良くなかったけど、戦い続けて勝利を物に出来た。今はそれが必要だった。そして今日は、トップレベルのテニスを披露する事が出来たんだ。」
このように、自身のプレーを満足気に語るヒューイットは、今季最初の準々決勝進出を懸けて、2010年のチャンピオンであるS・クエリー(アメリカ)と対戦する。
クエリー戦へ向けてヒューイットは「彼はビッグサーブを持っているし、フォアハンドからもビッグショットを打ち込んで来る。特に芝では年々プレーを上達させていると感じている。昨日は何度も中断を強いられる難しい状況ながら勝ち上がって来ているし、彼に勝つためには自分も最高のプレーが必要になるだろう。」と、対戦に気を引き締めていた。
32歳のヒューイットは2002年のウィンブルドンで優勝を飾り、今大会でも2000年から2002年の3連覇と2006年と4度の優勝を飾るなど、芝ではこれまで113勝を飾り、芝を得意としている。一方、22歳のディミトロフは、自身のテニス人生で芝での勝利はわずか13試合と、この日は経験の差を見せ付けられた。
今大会の優勝賞金は8万6300ユーロ。
【大会4日目スケジュール】
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この日行われた試合結果は以下の通り。
○T・ベルディフ(チェコ共和国)(2) vs. ●T・デ=バッカー(オランダ), 6-1, 6-4
○M・チリッチ(クロアチア)(5) vs. ●I・ドディグ(クロアチア), 6-3, 6-4
○A・ドルゴポロフ(ウクライナ)(7) vs. ●S・ヒラルド(コロンビア), 6-3, 4-6, 6-4
●G・ディミトロフ(10) vs. ○L・ヒューイット, 4-6, 3-6
●L・ロソル(チェコ共和国)(12) vs. ○B・ベッカー(ドイツ), 6-7, 5-7
●J・ニエミネン(フィンランド)(13) vs. ○D・エヴァンス(英国), 4-6, 7-6, 4-6
○G・ゼミヤ(スロベニア)(16) vs. ●S・スタコフスキ(ウクライナ), 7-5, 6-4
○K・ド=シェッパー(フランス) vs. ●R・ボパンナ(インド), 6-4, 6-3
○M・マトセビッチ(オーストラリア) vs. ●M・ロドラ(フランス) (途中棄権)
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