HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は9日、男子シングルス決勝が行われ、第3シードのR・ナダル(スペイン)が第4シードのD・フェレール(スペイン)を6-3, 6-2, 6-3のストレートで下し、前人未到8度目の優勝と同時に、2度目の大会4連覇を達成した。また、同一のグランドスラムでは、男子で史上最多の優勝回数となった。
ナダルはグランドスラムでのタイトル獲得数を12とした。
小雨が降る中行われたこの試合、ナダルはファーストサーブが入った時に70パーセントの確率でポイントを獲得、さらに25本のウィナーと8度のブレークを決めて、2時間16分で同胞のフェレールに勝利した。
8度目の優勝を飾ったナダルは、試合後「とっても特別な勝利。僕と一緒に頑張ってくれた皆、本当にありがとう。これまでのキャリアで色んな勝利があったけど、家族や仲間がいなければ今日のような優勝をする事は出来なかった。」と、話した。
今回の勝利で全仏オープンでの戦績を59勝1敗と驚異的な数字を記録したナダルは、2005-2008年、そして2010-2013年で優勝。ナダルが唯一敗戦を喫したのは、2009年4回戦のR・ソデルリング(スウェーデン)のみである。
昨年のウィンブルドン2回戦でナダルはL・ロソル(チェコ共和国)にまさかの敗戦を喫し、その後は膝の怪我により7カ月間にも及ぶツアー離脱を余儀なくされた。そして、今年2月に復帰したナダルは、全仏オープンを含め今季出場した9大会全てで決勝進出、そのうち7大会で優勝を飾る活躍をみせている。ナダルは復帰後の戦績を43勝2敗とした。
ナダルは「ツイッターやフェイスブックで応援してくれた皆さんにも感謝しています。僕のエネルギーになっている。」と、感謝の念を述べた。
続けて「(8度全仏オープンで優勝する事は)夢にも思わなかった。でも、今日このような結果になった。子供の頃から頑張ってきた結果だと思う。そして、スポンサーにも恵まれて、家族にも支援してもらった。コーチにも感謝している。皆のおかげで、ここまで来る事が出来た。ここまで出来るとは思ってもいなかった。皆さんに感謝しています。」と、ナダル。
ナダルとフェレールは今回が24度目となり、20勝4敗とナダルはリードを広げた。
ナダルは「フェレールにおめでとうと言いたい。初の(グランドスラム)決勝進出だからね。今日は勝ってしまって、少し申し訳ないけど。」と、フェレールへコメントした。
31歳のフェレールは、決勝まで1セットも落とさずにグランドスラム初の決勝進出を果たしたが、決勝ではナダルに完敗を喫した。
準優勝のフェレールは「応援してくれた皆さん、本当にありがとう。この2週間を楽しめた。そして、いいテニスが出来た。ラファエルにはおめでとうと言いたい。彼(ナダル)がベストプレーヤー。」と、ナダルを称賛した。
また、フェレールは「次のチャンスを掴んで、グランドスラムで優勝したい。もちろん、難しいけど全力で戦う。そして、また決勝に戻れるように頑張る。この大会は、僕にとっても特別な大会。」と、今後への意気込みを語った。
優勝のナダルは、1回戦でD・ブランズ(ドイツ)、2回戦でM・クリザン(スロバキア)の2試合で第1セットを落とす苦しい展開から逆転勝利。その後、3回戦で第27シードのF・フォニュイーニ(イタリア)、4回戦で第13シードの錦織圭(日本)、準々決勝で第9シードのS・ワウリンカ(スイス)にはストレートで勝利した。
そして、準決勝で第1シードで世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)を4時間37分の大激闘の末に下し、ジョコビッチのキャリア・グランドスラム達成を阻止した。ナダルとジョコビッチは、今年のモンテカルロ・マスターズ決勝でも対戦し、その時はジョコビッチがナダルの前人未到9連覇を阻止し、大会初優勝を飾った。
また、4回戦でナダルに敗れた錦織は、試合後に「やはりナダルは強かった。彼(ナダル)の重いボールをバックに集められると想像以上にきついものがありました。」と、コメントしていた。
それに対し、ナダルは錦織について「才能に溢れた素晴らしい選手だよ。優れた選手に必要な条件を全て満たしているから、トップ10入りはすぐに叶うだろうね。」と、称賛した。
【ラファエル・ナダル 全仏オープン決勝の戦歴】
<2013年>
R・ナダル 6-3, 6-2, 6-3 D・フェレール
<2012年>
R・ナダル 6-4, 6-3, 2-6, 7-5 N・ジョコビッチ
<2011年>
R・ナダル 7-5, 7-6 (7-3), 5-7, 6-1 R・フェデラー(スイス)
<2010年>
R・ナダル 6-4, 6-2, 6-4 R・ソデルリング
<2008年>
R・ナダル 6-1, 6-3, 6-0 R・フェデラー
<2007年>
R・ナダル 6-3, 4-6, 6-3, 6-4 R・フェデラー
<2006年>
R・ナダル 1-6, 6-1, 6-4, 7-6 (7-4) R・フェデラー
<2005年>
R・ナダル 6-7 (6-8), 6-3, 6-1, 7-5 M・プエルタ(アルゼンチン)
《全仏オープン2013 男女対戦表》
《全仏オープン2012 男女対戦表》
《全仏オープン2011 男女対戦表》
■関連記事■
《ナダル「覚悟は出来ていた」、4時間37分で王者下す<全仏オープン>》
《【映像付】ナダルが錦織を称賛「トップ10入りはすぐに叶うだろう」<全仏オープン>》
《錦織「やはりナダルは強かった」、そして「8への壁を早く破りたい」》
《【映像付】錦織「跳ね返された」、ナダルの誕生日に完敗<全仏オープン>》
《フェレールがナダル戦に期待「すべてのポイントで攻撃的」<全仏オープン>》
《フェデラーに快勝のツォンガ、初ベスト4へ「人生最高の勝利」<全仏オープン>》
《今季無冠のフェデラー、大会4度目の大逆転ならず<全仏オープン>》
■関連動画■
《ナダルとフェデラーが30回目の対決!ATP男子ツアーマガジン Vol.172》
《錦織圭がフェデラーから大金星!ATP男子ツアーマガジン Vol.171》
《ワウリンカとフェレールの決勝ハイライト!テレビ中継の裏側を公開!ATP男子ツアーマガジン Vol.170》
《錦織がナダル、フェレールらと豪華ミニラリー!さらにナダル大会8度目の優勝なるか!?ATP男子ツアーマガジン Vol.169》
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.