テニスのグランドスラムである全仏オープン（フランス/パリ、レッドクレー）は２日、男子シングルス４回戦が行われ、第２シードのＲ・フェデラー（スイス）が第１５シードのＧ・シモン（フランス）を6-1, 4-6, 2-6, 6-2, 6-3のフルセットで下し、辛くもベスト８進出と同時に、キャリア通算９００勝を達成した。
もし、フェデラーがこの試合に敗れたいた場合、グランドスラムでベスト８を前に敗退するのは、２００４年の全仏オープン３回戦でＧ・クエルテン（ブラジル）に敗れた時以来の事となっていた。
これまでフェデラーはグランドスラムで史上最多１７度の優勝をしている。今大会の２００９年に優勝を飾っているフェデラーは、今年大会２度目の優勝と、前人未到となるグランドスラム１８勝目を狙う。
フェデラーとシモンは過去５度対戦しており、今回の勝利で４勝２敗とフェデラーがリードを広げた。
この試合、フェデラーは第１セットを先取するも、第２セットの途中で転倒する場面があり、そこからシモンに試合の流れが傾いてしまう。そして、第２・第３セットを落としてしまったフェデラーは、あと１セット失うと敗退という状況に追い込まれる。
しかし、第４セットから息を吹き返した元世界ランク１位のフェデラーが反撃を開始する。ネットプレーやドロップショットを有効に活用したフェデラーは徐々に主導権を握り地元フランスのシモンを圧倒、第４セットを取りセットカウント２－２となる。
勝敗がかかる第５セット、フェデラーは１ポイント目でダイナミックなスマッシュを決めて、さらに勢いに乗る。そして、シモンのサービスゲームを１度ブレークしたフェデラーはサービスキープを続け、２時間５９分で８強入りを決めた。
試合を通して、フェデラーは５６本の凡ミスを犯すも６０本のウィナーを決めたのに加え、シモンのサービスゲームでは１４度のブレークチャンスから６度のブレークに成功した。
今年、世界ランク３位のフェデラーは、ムチュア・マドリッド・オープン男子で錦織圭（日本）に敗れ３回戦で姿を消した。その後のBNLイタリア国際男子では、Ｒ・ナダル（スペイン）に敗れるも準優勝を飾り、今季初の決勝進出を果たしていた。
フェデラーは準々決勝で、第６シードのＪＷ・ツォンガ（フランス）と対戦する。
敗れたシモンは、今大会の１回戦で元世界ランク１位のＬ・ヒューイット（オーストラリア）に２セットダウンからの大逆転勝利を収めた。また、３回戦でも第１８シードのＳ・クエリー（アメリカ）をファイナルセットに末に下し、ベスト１６進出を決めていた。
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《全仏オープン２０１１ 男女対戦表》
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（2013年6月3日4時13分）
19歳 虫賀心央ら 日本勢4名が8強 
