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男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNLイタリア国際男子(イタリア/ローマ、レッドクレー)に第16シードで出場した錦織圭(日本)はJ・シャーディ(フランス)に敗れ、2回戦で姿を消す結果となった。
錦織は1回戦で、31歳のベテランP・ロレンジ(イタリア)にストレートで勝利し、2回戦進出を決めた。自身の公式ブログで、錦織は「1回戦は調子も良く、良いプレーができてました。相手はストローカーで、攻めても一定のリズムで返してきて、相手をくずしていくのが大変な感じでした。」と、ロレンジについてコメント。
加えて「攻めても攻めてもカウンターがくるわけでもなく、早くもゆるくもないボールで返してきます。最後は前に出て決めたりできましたが、大事なポイントなど勇気を持って打ち切るのが難しかったです。」と、錦織。
1回戦、錦織はファーストサーブが入った時に80パーセントの確率でポイントを獲得し、ロレンジに7度のブレークチャンスを与えるも1度もブレークを許さない安定したサービスゲームを展開した。さらに錦織は、ロレンジのサービスゲームを10度のブレークチャンスから3度のブレークに成功し、1時間28分で勝利した。
しかし、2回戦では過去1勝1敗としていたノーシードのシャーディと対戦した錦織は、ストレート負けを喫してしまった。
「2回戦は風も荒れる中の試合でリターンとフォアが全く入らず、相手のサーブのブレークポイントを握ることなく負けてしまいました。前の試合とは一転して、自信を持ってプレーすることができませんでした。少し課題の残る1戦となってしまいました。」と、錦織はシャーディ戦を振り返った。
両者は、2011年のソニー・オープン男子では錦織がストレートで勝利するも、昨年のアビエルト・メキシコ・テルセル・オープン男子ではシャーディに逆転負けを喫した。
シャーディは、今年の全豪オープンでJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)らを下し、グランドスラムで自身初となるベスト8進出を果たしていた。
また、今大会は錦織を含めるシード勢の早期敗退が続いており、第3シードのA・マレー(英国)、第7シードのデル=ポトロ、第8シードのJW・ツォンガ(フランス)、第9シードのR・ガスケ(フランス)、第11シードのM・チリッチ(クロアチア)、第12シードのN・アルマグロ(スペイン)、第13シードのT・ハース(ドイツ)、第14シードのM・ラオニチ(カナダ)、先週のムチュア・マドリッド・オープン男子で準優勝を飾った第15シードのS・ワウリンカ(スイス)らが、準々決勝を前に姿を消した。
錦織は、先週行われたムチュア・マドリッド・オープンで大会2連覇を狙っていたR・フェデラー(スイス)を破る大金星をあげるも、準々決勝で当時世界ランク113位だったP・アンドゥハル(スペイン)にストレートで敗れ、2011年の上海マスターズ以来となるマスターズ1000大会での4強入りとはならなかった。
《BNLイタリア国際 男女ドロー表》
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