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男子テニスで、膝の怪我から復活を果たし、好調なプレーを続けているR・ナダル(スペイン)。シーズン最終ランキングで2年連続1位の座にいるN・ジョコビッチ(セルビア)だが、3年連続で王者の座についてシーズンを終わる事について、今ではナダルが最大のライバルになりつつある。
ナダルは昨年のウィンブルドン以降、膝の怪我への治療とリハビリでツアー離脱。今季開幕戦に備えていたものの、ウィルス性疾患などの影響もあり復帰が2月へとずれ込んだ。しかし、その事が今のナダルの好調要因だと語るのは、元世界ランク4位で、今では世界を代表する名コーチとなったB・ギルバート氏。
これまでギルバート氏は、A・アガシ(アメリカ)、A・ロディック(アメリカ)、A・マレー(英国)らを指導してきた。
ギルバート氏は「彼(ナダル)は復帰へ急がなかった。100パーセントに近い状態になるまで、じっくり待ったんだ。ここまでの結果が、彼の選択が正しかった事を証明している。」と語るように、ナダルは復帰後出場した6大会全てで決勝進出を果たし、うち4大会で優勝を飾る活躍をみせている。
現在のツアーは、そのナダルが得意としているクレーシーズンに突入している。ナダルは、今週末から開催されるマドリッド、その後はローマでのマスターズ1000大会に出場し、史上最多7回の優勝回数誇る全仏オープンに臨む。
その後のナダルは、昨年はハーレで1勝、ウィンブルドンでも1勝しか飾っていない事から、上位進出した場合、多くのポイントが加算される事となる。
「今の時期は、シーズンで最も脂の乗った時期なんだ。2つのマスターズ1000大会が連続で行われ、そのすぐ後に全仏があり、期間をあけずにウィンブルドンがある。短期間で6000ポイントを獲得出来るチャンスがあるんだ。この期間で何がわかるかというと、誰がシーズン終わりに1位でいられる実力があるかという事。もちろん、今現在を考えるとジョコビッチがそれに1番近いだろうけど、それでも厳しい競争に成り得るんだ。」と、ギルバート氏は語っている。
そんなナダルに比べ、ジョコビッチは昨年の後半で大活躍をみせており、ウィンブルドンでベスト4、全米オープンでの準優勝に加え、シーズン最後に出場した4大会中ツアー最終戦含め3大会で優勝を飾るなど、守るべきポイントが多い。
もし、ジョコビッチが3年連続1位でシーズンを終える事が出来たとすると、それはランキングシステムになった1973年以降、6人目の快挙となる。
P・サンプラス(アメリカ)は6年連続で、J・コナーズ(アメリカ)は5年、J・マッケンロー(アメリカ)は4年、現在マレーのコーチをしているI・レンドル(アメリカ)が3年、直近で達成したのがR・フェデラー(スイス)の4年連続だった。
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