- 国内最大の総合テニス専門サイト テニス365 - 錦織圭、フェデラー、ナダル、ジョコビッチなどテニスニュース満載。全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープン、全米オープンなどテニス大会特集も!

- 国内最大の総合テニス専門サイト -

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

【コラム】ロディック、ギルバートと手を組み栄冠◇第1弾 2012引退シリーズ その1

近年M・サフィン(ロシア)P・スリチャパン(タイ)J・エナン(ベルギー)杉山愛(日本)M・アンチッチ(クロアチア)A・アガシ(アメリカ)P・サンプラス(アメリカ)T・デント(アメリカ)E・デメンティエワ(ロシア)などが引退したが、今年もテニス界でスーパースター達の引退があった。

ソニー・エリクソン・オープン男子ではF・ゴンサレス(チリ)、全米オープンではA・ロディック(アメリカ)K・クレイステルス(ベルギー)、バレンシア・オープンではJ・C・フェレーロ(スペイン)が現役生活に幕を閉じた。

本日はその中でもロディックについて書いてみようと思います。

4歳からテニスを始めたロディックは、2000年の18歳でプロへ転向した。当時リーボックのウェアにバボラのラケットが特徴的だった。

ロディックは、2001年のソニー・エリクソン・オープン男子で当時世界ランク4位だったサンプラスに勝利し、L・ヒューイット(オーストラリア)に敗れるもベスト8へ駒を進めた。

その後、同年の全仏オープン2回戦でM・チャン(アメリカ)と対戦し、足に痙攣が起きながらも5-7, 6-3, 6-4, 6-7(5-7), 7-5の死闘を制し話題となった。勝利の瞬間、ロディックは着用していたウェアを破ってしまうほど興奮していた。

2002年の全米オープンでは準々決勝まで進出し、グランドスラムで初のベスト8を果たした。

翌年の2003年はロディックにとって飛躍の年となる。全豪オープンでは3回戦まで勝ち進むも、4回戦のM・ヨージニ(ロシア)との対戦で2セットダウンのピンチを迎える。しかし、ロディックは驚異的な粘りと思い切りの良さを発揮し、大逆転で勝利を収める。続く準々決勝ではY・エル・アイナウイ(モロッコ)対戦し、4-6, 7-6(7-5), 4-6, 6-4, 21-19の5時間にも及ぶ大熱戦を制した。続く準決勝は同大会で絶好調だったR・シュトラー(ドイツ)に1セットしか奪えず敗退となる。

同年の全仏オープンでは初戦敗退に終わってしまい、ロディックは「変わらなければいけない」と強く感じる。そこでロディックはアガシのコーチをしていたブラッド・ギルバートにコーチのオファーをし、ロディックとギルバートは手を組むことになる。

ギルバートの指導の受けてからのロディックは急成長を遂げ、破壊力のあるテニスに加え安定感が増し、ウィンブルドンで準決勝まで勝ち進んだ。その準決勝で待っていたのがR・フェデラー(スイス)だった。第1セット、タイブレークへ突入し、ロディックはセットポイントを掴むも、フォアハンドをネットにかけ、結局フェデラーにセットを奪われてしまう。これで勢いに乗ったフェデラーに対し、ロディックはその後もフェデラーの勢いを止められず、この勝負に敗れグランドスラム決勝進出は持ち越しとなった。

しかし、その後のハードコートシーズンでは快進撃をみせ、ウィンブルドン後から全米オープンまでの成績を21勝1敗という驚異的な数字を記録し、最高の状態で全米オープンに臨むことになる。ギルバートと手を組んだロディックはまさに「覚醒」したと言える。

迎えた全米オープン、絶好調のロディックは準決勝まで順当に勝ち進むも、D・ナルバンディアン(アルゼンチン)戦で絶体絶命の状況に追い込まれる。

ロディックはナルバンディアンに2セットダウンとされ、第3セットはタイブレークへ突入する。タイブレークは5-5となり、この場面でロディックは果敢にバックハンドスライスでネットへ出る。しかし、ナルバンディアンの繊細なタッチによるバックハンドスライスのパッシングを許し、ナルバンディアンにマッチポイントを与えてしまう。この状況でロディックはナルバンディアンの逆をつくセンターへの強烈なサーブを放ち、6-6となる。その瞬間ロディックは、小さなガッツポーズをつくる。

結局、第3セットはロディックが奪い返し、地元アメリカの声援を受けたロディックは2セットダウンからの大逆転に成功、自身初となるグランドスラム決勝の舞台へ進出する。

決勝でロディックと対戦したのが、同年に悲願の全仏オープンを制したフェレーロだった。フェレーロは2001年全米オープン覇者のL・ヒューイット、当時世界ランク1位のアガシなどの強敵を次々と撃破し、決勝まで勝ち上がってきた。

決勝戦、試合の主導権を握ったのはロディックだった。強打だけではなく、バックハンドスライスを混ぜた緩急つけ、ミスの少ない安定感があるテニスでフェレーロを翻弄し、最後はセンターへサービスエースを叩き込みゲームセット。

勝利の瞬間、ロディックは「信じられない」という表情をみせ、ファミリーボックスへ向かいグランドスラム初優勝をチーム、そして家族などと分かち合った。

このロディックの優勝に大きく関わったギルバートの指導法は、まさしく「ギルバートマジック」と言えるだろう。

この年、年間ランキング1位を確定させ、最高の形でシーズンを終えたロディックは、その後もトップで活躍することとなる。

【続きは明日11月29日(木)】

(2012年11月28日22時16分)

Facebookでニュースコメントを投稿

>> テニス365公式Facebookページ
その他のニュース

11月2日

錦織圭 激闘制し1年5ヵ月ぶり4強 (2時40分)

【1ポイント速報】錦織圭vsレスティエンヌ (0時01分)

11月1日

片山翔/河野優平ペア 日本勢対決制しV (23時12分)

清水悠太 快勝で2週連続4強 (18時30分)

ルーネ 逆転勝ちで3年連続8強 (16時53分)

ダニエル太郎 快勝で2週連続4強 (14時45分)

【1ポイント速報】ダニエル太郎vsサムレイ (12時59分)

パリ8強、上位8シードは2名に (11時59分)

熱戦制しシード死守 3年ぶり8強へ (11時11分)

アルカラス敗北 8強ならず (9時58分)

錦織 8強「最終的には良いプレー」 (7時45分)

錦織圭 フルセットの熱戦制し8強 (2時39分)

【1ポイント速報】錦織圭vsクライン (0時30分)

10月31日

17歳の逸﨑獅王ら 日本勢6名が8強 (23時05分)

錦織圭 2回戦の相手 クラインとは (20時41分)

清水悠太 熱戦制し2週連続8強 (20時08分)

関西勢が順当に王座4強 (19時05分)

ダニエル太郎 7連勝で8強 (18時26分)

【1ポイント速報】ダニエル太郎vsスブルチナ (17時15分)

世界5位撃破「大きな一歩」 (17時08分)

ジョコ・ナダルらに続く偉業達成 (9時29分)

10月30日

王座開幕!大学テニス日本一争う (19時54分)

世界7位 また精神崩壊し流血 (17時17分)

WTAファイナルズ 組合せ決定 (15時59分)

島袋将 惜敗で8強ならず (13時51分)

錦織圭「良いプレーできた」 (12時35分)

【1ポイント速報】島袋将vsロディオノフ (11時16分)

来季引退表明のガスケ 初戦敗退 (10時33分)

アルカラス パリで2年ぶり勝利 (8時27分)

錦織圭 第3シード撃破し初戦突破 (5時43分)

【1ポイント速報】錦織圭vsフチョビッチ (3時57分)

【動画】錦織圭 熱戦制しベスト8進出!勝利の瞬間!(4枚目) (0時00分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る
ウインザーラケットショップ

>>動画をもっと見る<<




テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!