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男子テニスツアーのVTRオープン(チリ/ビニャ・デル・マール、賞金総額41万200ドル、クレー)は日曜日に決勝戦を行い、ノーシードから勝ち上がったH・セバリョス(アルゼンチン)が、復帰途上で第1シードのR・ナダル(スペイン)を6-7 (2-7), 7-6 (8-6), 6-4の逆転で下し、嬉しいATPツアー初タイトルを獲得した。試合時間は2時間46分に及び、セバリョスは優勝賞金として7万4,000ドルを獲得した。
ナダルは膝の故障で7カ月間戦線を離脱していたが、昨年12月末に復帰を計画していた。しかし、疾患により体調を崩して復帰を延長、全豪オープンまでも欠場していた。
ナダルは、クレーコートで完全復活を目指しており、復帰戦の今大会に続いて、今月は南米であと2大会に出場する。2月18日から開催されるブラジル・オープン、2月25日からはメキシコ・アカプルコで催されるアビエルト・メキシコ・テルセル・オープン男子に参戦する。
今回、クレーコートで42度目の決勝に挑んだナダルだったが、5度目の準優勝となった。またナダルは、ツアー通算で51勝目を目指していた。
この試合、ナダルは第1セットを先取し、第2セットはタイブレークへ突入する。しかしナダルは、セバリョスにタイブレーク6-6から2ポイント連取され、勝負の行方は第3セットへ。
第3セット、第1ゲームではナダルはセバリョスのサービスゲームをラブゲームでブレークするも、粘るセバリョスにブレークバックを許してしまう。その後、第10ゲームでナダルのサービスゲームを迎える。
ここでセバリョスはリターンで積極的に攻め、0-40と3本のマッチポイントを握る。そして、セバリョスは最初のマッチポイントを決め、ツアー初優勝を飾ると同時に、ナダルを下す大金星をあげた。
試合後、セバリョスは「夢が叶ったよ。決勝戦でナダルとプレー出来るということだけで十分だった。今回の優勝は、生涯記憶に残る事だね。」と、感極まって話した。
続けてセバリョスは「このレベルのプレーが出来るようになるため、本当に一生懸命練習を重ねてきた。ここ数カ月はハイレベルなプレーが出来ていて、キャリアの中でも最高の状態にある。肉体的にも精神的にも、とてもよい状態だよ。」と、語った。
昨シーズン、27歳のセバリョスは、2回戦を突破する事はなかったが、今大会ではナダルを含めて4人のシード選手を下しての見事な優勝だった。他の3選手は第4シードのP・アンドゥハル(スペイン)、第5シードのA・ラモス(スペイン)、第8シードのC・ベルロク(アルゼンチン)。
ナダルと同じ左利きのセバリョスは、これまでトップ10選手と2度対戦していたがいずれも敗退しており、今回初勝利を収めた。またセバリョスは、今季2人目のツアー初優勝選手となった。1人目はB・トミック(オーストラリア)で、アピア国際男子で優勝している。
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