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男子テニスツアーのドバイ・デューティー・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、賞金総額200万ドル、ハード)は2日にシングルス決勝戦を行い、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第3シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)を7-5, 6-3のストレートで下し、見事、優勝を飾った。ジョコビッチは優勝賞金42万9600ドルを獲得した。
世界王者のジョコビッチは今季負けなしで、戦績を13勝0敗としている。年初の全豪オープンでは3連覇を飾っており、また今回の勝利でベルディフとの対戦成績を13勝1敗に伸ばした。ジョコビッチはこれでATPツアー36勝目をマークした。
試合後、ジョコビッチは「彼にとっても僕にとっても難しい決勝戦となったよ。トマス(ベルディフ)は本当にすばらしい選手。ツアーを長いこと回っていて、グランドスラム(注:2010年のウィンブルドン)でも決勝進出している。勝ててラッキーだね。」と感想を話した。
決勝戦の第1セット、王者を倒す気概でいっぱいのベルディフは、得意とする強力なグラウンドストロークとサービスで先手を打つ。サービスは時速132マイル(約212km)を記録し、2-2からの第5ゲームでジョコビッチのサービスをブレーク、3-2とリードを重ねる。ブレークポイントではクロスにウィナーが決まった。
その後、第6ゲームの自分のサービスゲームを再びクロスのウィナーでキープし、4-2とリードしたベルディフだったが、ジョコビッチが第7ゲームをキープした後の第8ゲームで凡ミスを重ねてジョコビッチにブレークされてしまい、4-4としてしまう。
第9ゲームのジョコビッチのサービスでは、ジョコビッチは3本のブレークポイントを握られたが、何とか跳ね返すと、5-4と逆転に成功する。
第10、11ゲームはベルディフとジョコビッチがそれぞれキープし、試合はジョコビッチの6-5となる。
そして6-5からのベルディフのサービスゲームで、ベルディフは緊張してしまったのか、3本の凡ミスでセットポイントをジョコビッチに与えると、最後はダブルフォルトを犯し、ジョコビッチが第1セットを7-5で先取する。
ジョコビッチは第1セットについて「ただ我慢して、チャンスが再び訪れるのを待っていた。そして実際にチャンスが来たので、それを逃さなかったまでさ。3-4のときにトマスが簡単なボレーをミスしたので、4-4にすることができた。でもタイに戻っても気を緩めることなく、また、リードできると信じていたんだ。それが試合の勝敗を分けたと思う。」と振り返っている。
第2セットではジョコビッチが4-3からサービスブレークに成功、5-3とリードする。第9ゲームではブレークポイントが1本あったものの何とかしのぎ、最後はフォアハンドのウィナーを決め、優勝をもぎ取った。
敗れたベルディフは準決勝で四大大会17勝を誇るR・フェデラー(スイス)を下しており、決勝でジョコビッチを倒していれば同一大会で両選手を下した最初の選手となったが、残念ながら達成はならなかった。
ベルディフは「先にブレークに成功したけど、彼(ジョコビッチ)は世界最高のリターンを持っているから、ブレークの意味はそれほど大きくなかったと思う。いい試合ができたけど、一歩及ばなかった。」と肩を落とした。
「あの2人(ジョコビッチとフェデラー)と対戦するときは、コートに入ってベストを尽くして、もし勝てなければしょうがないと考えるしかないのさ。2人は世界1位と2位で、これから何年にもわたって世界最強のトップ2であり続ける可能性が高い。これが現状だね。」
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