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男子テニスツアーのドバイ・デューティー・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、賞金総額200万ドル、ハード)は25日から開幕し、シングルス1回戦7試合が行なわれ、第2シードのR・フェデラー(スイス)がM・ジャジーリ(チュニジア)を5-7, 6-0, 6-2の逆転で下し、初戦突破を果たした。
世界ランク2位で前年度チャンピオンのフェデラーは、同128位で主催者推薦で出場のジャジーリに、第1セットの第11ゲームでブレークを許し、このセットを先取され、約10日ぶりの公式戦の立ち上がりでは驚きのスロースタートとなった。
しかし、第2セット以降は本来のプレーを取り戻したフェデラーが、その後はジャジーリを圧倒。14ゲーム中12ゲームを奪い、1時間30分の逆転で2回戦へ進んだ。
「出だしは、お互いあまり良いプレーではなかった。お互いファーストサーブがなかなか入らなかった。掴んだチャンスを活かせなかった事から、“あまり良くない”から、“本当に良くない”プレーになってしまって、同時に彼(ジャジーリ)は徐々にプレーが良くなっていったんだ。」とフェデラーは、落とした第1セットを振り返っていた。
また、フェデラーは「大切な事は、そんな出だしから立ち直れた事、パニックにならなかった事さ。でも、もちろん気持ちは穏やかではなかった。ラリーと言えるようなものがほとんどない試合内容だったからね。彼は、全てのリターンでブレークしようとしてきた。ただ、やろうとした事は、ラリー戦へ持ち込んでリズムを作ろうとしたけど、そこでミスばかりしてしまったんだ。」と、ジャジーリについてもコメント。
加えて「今夜はとても難しい試合だったけど、こうして勝つ事が出来て嬉しい。明日は試合がないから、何とか立て直せるように練習したい。プレッシャーはちょっとなくなったと思うよ。そうなれば、2回戦は自然ともっと良いプレーが出来るはずさ。」と、次の試合へ気持ちを切り替えていた。
敗れたジャジーリは、昨年の7月に自己最高位の69位を記録していたが、以降膝の怪我により同年の10月以来の公式戦だった。
「今日は全てを出し切って、ベストを尽くせた。」と、自身のプレーを語るジャジーリは、これまでトップ10選手から勝利を飾った事がなく、この日もその夢は果たせなかった。
フェデラーは2回戦で、M・グラノジェルス(スペイン)とA・モンタネス(スペイン)の勝者と対戦する。
この日行われた試合結果は以下の通り。
○R・フェデラー(2) vs. ●M・ジャジーリ, 5-7, 6-0, 6-2
○A・セッピ(イタリア)(7) vs. ●P・H・マチュー(フランス), 6-3, 7-5
○M・ヨージニ(ロシア)(8) vs. ●B・カブチッチ(スロベニア), 1-6, 6-1, 6-3
●D・ゴファン(ベルギー) vs. ○R・バウティスタ=アグ(スペイン), 2-6, 5-7
●F・セラ(フランス) vs. ○D・ブランズ(ドイツ), 6-7 (7-9), 4-6
○L・ロソル(チェコ共和国) vs. ●M・ヴィオラ, 6-3, 7-5
○S・デウバーマン(インド) vs. ●I・クニツィン(ロシア), 6-1, 6-4
今大会の優勝賞金は42万9600ドル。
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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