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男子テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会10日目の23日、ロッド・レーバー・アリーナのナイトセッションでは第2シードのR・フェデラー(スイス)が第7シードのJW・ツォンガ(フランス)を7-6 (7-4), 4-6, 7-6 (7-4), 3-6, 6-3のフルセットで下し、今大会10年連続となるベスト4進出を果たした。
【フェデラー vs ツォンガ】
「スタートからタフな試合だった。」と、フェデラー。「お互いアップダウンのある試合だった。でも、それは良い意味でね。アップダウンがあると聞くと、否定的に受け取られるかもしれないけど、良い部分の方が悪い方より多かったと思う。お互い試合を自分のものにしようと良いプレーをしていたんだ。」
また「とても嬉しいし、本当に良い試合だったし、楽しんで試合が出来た。4セットで終わっていたかもしれないし、3セットだったかもしれない。負けていたかもしれないんだ。そんな中でも、フルセットで勝てた。ただただ嬉しいよ。」と、フェデラーは勝利した喜びを語っていた。
この日の試合は両者攻撃的なプレーをしていたが、その半面、守備でも高いレベルをみせていた。「ちょっと遅めのコートではフットワークと、どれだけ早く動けるかによるところが多かったと思う。守りの技術に頼る事が出来たのは、とても大切だった。今日の自分の動きには満足しているし、それがとても重要だった。」と、勝利の要因を語ったフェデラー。
加えて、フェデラーは「辛抱強く戦い抜いた。こんな試合を勝ち抜いている事は、かなりの自信につながる。肉体的なスタミナの問題もあるし、最後の最後まで集中する必要もあった。こうして勝てた事は、本当にかなりの自信になるよ。」と、タフな試合だからこそ、自信につながった事を説明していた。
一方、敗れたツォンガは「集中力は、かなり高いレベルで維持出来たと思う。でも、彼はとても積極的なプレーをしてきた。勝敗を決める第5セットで、彼はほとんどミスをしなかった。それが勝敗を分けたと思う。」と、第5セットでのフェデラーのプレーを称賛していた。
そして「今日は持てる力を全て出し切った。その事には誇りを感じるよ。でも、こうして負けてしまった事には喜びは感じられない。それでも既に次の大会、次のグランドスラムでのチャンスを楽しみにしているんだ。良い試合が出来た事は伝わったと思う。だから、今後も期待して欲しい。」と、気持ちを切り替えていた。
フェデラーは決勝進出をかけて、第3シードのA・マレー(英国)と準決勝で対戦する。この日のデイセッションでマレーは、ノーシードから勝ち上がってきたJ・シャーディ(フランス)を6-4, 6-1, 6-2のストレートで退けての勝ち上がり。
マレーとの対戦を聞かれたフェデラーは「どんなプレーをしてくるか想像出来るよ。ここ最近は対戦がなかったから、ちょっと違ってくるかもしれないけどね。彼のプレーはちょっと変わったかもしれない。以前より攻撃的になっていると思う。そんな彼との対戦が楽しみさ。明らかに彼は素晴らしい選手だし、もちろん厳しい試合になるだろう。」と、今大会まだ1セットも落としていない好調なマレーとの対戦に気を引き締めていた。
加えて「これまでグランドスラムで負けた事がないなんていう気持ちを持ちながらなんて試合に臨まないよ。だって、これまでも何度も負けているんだ。それに、彼の方が勝ち越しているしね。」と、対戦成績では9勝10敗と負け越しているフェデラーは語る。
「彼との試合は、とても好きなんだ。対戦した試合の多くが接戦だった。グランドスラムで彼とは、とても素晴らしいプレーをする事が出来ていた。また、そんなプレーが出来るかは、やってみない事にはわからないけどね。」とフェデラーは、対戦を楽しみにしていた。
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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