女子テニスツアーのカタール・オープン（カタール/ドーハ、賞金総額２３６万９０００ドル、ハード）は１３日、シングルス２回戦残り１３試合が行われ、第４シードのＡ・ラドワンスカ（ポーランド）が予選勝者のＡｎ・ロディオノワ（オーストラリア）を6-3, 6-2の快勝で下し、３回戦進出を決めた。
風の強い中で行われたこの試合、ラドワンスカは「今日は、とても良い感覚でプレーが出来た。風が強くて、風の向きが数分ごとに変わる難しいコンディションの中での試合だった。それでも、大切な場面では良いプレーが出来て、とても嬉しい。」と語るほど、難しい状況での試合だったが、戸惑いをみせず自身のプレーを披露してロディオノワを退けた。
この試合、第１セットの第４ゲームで先にブレークに成功したラドワンスカが第１セットを先取。第２セットも序盤でブレークしリードしたラドワンスカは、その後２度目のブレークに成功し、１度もロディオノワにブレークを許さず、１時間１５分で勝利をものにした。
昨年のウィンブルドンで準優勝を飾ったラドワンスカは今季も好調で、開幕戦のオークランドと全豪オープン前哨戦のシドニーで優勝。その全豪オープンでもベスト８入りと、世界の頂点を狙える位置にいると感じていると言う。
「とても良いシーズンのスタートを切った。今週もこの調子を維持していきたい。ちょっとプレッシャーもあるけど、テニス選手だったら誰でもグランドスラムの決勝の舞台と世界ランク１位というのは夢だと思う。昨年は、それにとても近づいた年だった。もちろん、今年もそこを目指してチャレンジするつもりよ。」とラドワンスカは、世界の頂点へ意欲を燃やしていた。
３回戦でラドワンスカは、第１３シードのＡ・イバノビッチ（セルビア）と対戦する。イバノビッチはこの日、Ｓ・ハレプ（ルーマニア）と対戦したが、第１セットをゲームカウント６－３で先取した場面で、ハレプが腰の痛みを訴え途中棄権を申し入れたため、イバノビッチに勝利が舞い込んでいた。
この日行われた試合結果は以下の通り。
○Ｖ・アザレンカ（ベラルーシ）(1) vs. ●Ｒ・オプランディ（スイス）, 6-2, 6-3
○Ａ・ラドワンスカ(4) vs. ●Ａｎ・ロディオノワ, 6-3, 6-2
○Ｓ・エラーニ（イタリア）(6) vs. ●Ｔ・バボス（ハンガリー）, 6-4, 6-0
○Ｐ・クヴィトバ（チェコ共和国）(7) vs. ●Ｅ・マカロバ（ロシア）, 6-4, 0-0 (途中棄権)
○Ｓ・ストザー（オーストラリア）(8) vs. ●Ｍ・ニクルスク（ルーマニア）, 6-4, 1-6, 6-3
●Ｍ・バルトリ（フランス）(9) vs. ○Ｓ・クズネツォワ（ロシア）, 4-6, 4-6
○Ｃ・ウォズニアキ（デンマーク）(10) vs. ●Ｓ・キルスチャ（ルーマニア）, 7-6 (9-7), 6-0
○Ｎ・ペトロワ（ロシア）(11) vs. ●シェ・シュウェイ（台湾）, 3-6, 6-2, 6-4
○Ａ・イバノビッチ(13) vs. ●Ｓ・ハレプ, 6-3, 0-0 (途中棄権)
●Ｒ・ビンチ（イタリア）(15) vs. ○Ｕ・ラドワンスカ（ポーランド）, 2-6, 7-5, 0-6
●Ｓ・スティーブンス（アメリカ）(16) vs. ○Ｋ・ザコパロバ（チェコ共和国）, 6-4, 6-7, 6-7
●Ｌ・サファロバ（チェコ共和国）(17) vs. ○Ｃ・マーケイル（アメリカ）, 4-6, 2-6
○Ｄ・ハンチュコバ（スロバキア） vs. ●Ｅ・ビュチコワ（ロシア）, 6-3, 1-6, 6-3
今大会の優勝賞金は、シングルス４２万６０００ドル、ダブルス１２万２０００ドル。
■関連記事■
《相性良いシャラポワ、１０勝０敗とする◇カタール・オープン》
《３１歳セリーナ、最年長記録へ好発進◇カタール・オープン》
《１９歳の新鋭スティーブンス、シャラポワとの対戦逃す◇カタール・オープン》
(翻訳・記事/弓削忠則)
（2013年2月14日12時11分）
西岡良仁 頂上決戦制し8度目V 
