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男子テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会9日目の22日、ロッド・レーバー・アリーナのナイトセッションではシングルス準々決勝が行われ、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第5シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)を6-1, 4-6, 6-1, 6-4で下し、大会3連覇へ向けてベスト4入りを果たした。
【ジョコビッチ vs ベルディフ】
ジョコビッチは2日前の4回戦でS・ワウリンカ(スイス)と対戦し、5時間を超える死闘を強いられた。その試合が終わってから48時間も経っていないうちに始められたこの日の準々決勝だったが、ジョコビッチは疲労の色もみせずベルディフを2時間31分で下した。
ジョコビッチは「5セットマッチで戦うグランドスラムへの準備が出来ているという事は、5時間を超える試合への準備が出来ているという事。そんな試合を強いられた後は、1日半で回復出来るという意味なんだ。」と、この日の試合までにしっかり回復していた事をアピールしていた。
「今の自分のチームには、最高のメンバーが集まっている。それぞれの専門分野で、彼等が出来る最高の事をしてくれている。肉体的にも精神的にも感情的にも、そしてどんな試合に対しても、どんなチャレンジに対してもね。」とジョコビッチは、チームについても語っていた。
加えて「5時間の試合への準備は出来ていたさ。もちろん、それは望んではいなかったけどね。今日は出来るだけ早く、そして効率良く試合を終わらせたかった。今日の試合へは最高の形で入る事が出来た。」と、ジョコビッチ。
「とても積極的なプレーが出来た。自分のショットを打とうと努めたし、それはワウリンカ戦とは違う事だった。そこをしっかり改善出来ていたし、それは次の試合へ向けても励みになるね。」とジョコビッチは、この日のプレーに好感触を得ていた。
敗れたベルディフは「自分はベストのプレーをする事が出来なかった。今日の彼はとても素晴らしいプレーをしていた。彼と以前対戦した時は、今日より数段良いプレーが出来ていた。残念ながら、それが今日の勝敗を分けたと思う。」と、敗因を分析していた。
「しっかりボールを打つ事が出来ず、それはとても大きな問題だった。だって、ボールにスピードも乗らないし、深さも出なかった。それでは、彼の餌食になってしまう。それに今日の自分は、攻撃的になり切れなかった。ただそれだけさ。」とベルディフは自身のプレーを振り返り、満足するプレーが出来なかった悔しさを語っていた。
ジョコビッチは決勝進出をかけて、第10シードのN・アルマグロ(スペイン)を4-6, 4-6, 7-5, 7-6 (7-4), 6-2の大逆転で下した第4シードのD・フェレール(スペイン)と準決勝で対戦する。
フェレールについて聞かれたジョコビッチは「最高のファイターさ。彼は他の選手達から、とても尊敬されている選手なんだ。なぜなら彼は、たくさんの試合をこなしながらも、とても激しいトレーニングもしているからさ。」と、尊敬の気持ちを語った。
続けて「30代になってからも、彼は最もフィットしている選手の一人なのは、見ればわかる事。そしてこの15ヶ月間は、彼はテニス人生で最高のプレーをしているんだ。それにグランドスラムの準決勝で、簡単な試合なんてない。厳しい試合になると感じているよ。」と、気持ちを引き締めていた。
(翻訳・記事/弓削忠則)
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