HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
女子テニスツアーのアピア国際女子(オーストラリア/シドニー、賞金総額69万ドル、ハード)は7日、シングルス1回戦残り10試合が行われ、予選を勝ち上がった森田あゆみ(日本)がベテランのD・ハンチュコバ(スロバキア)を1-6, 6-3, 6-3の逆転で下し、本戦でも好調なプレーを披露した。
世界ランク81位で予選3試合を勝ち上がった22歳の森田あゆみは、同32位ながら2003年には自己最高位の5位を記録した29歳のハンチュコバに、第1セットは2度のブレークを奪われ、このセットをあっさり先取されてしまう。
しかし、第2セットに入ると1度ブレークを奪われた森田あゆみだったが、4度のダブルフォルトを犯すなど、自身のサービスゲームでは52パーセントの確率でしかポイントが取れなくなったハンチュコバから2度のブレークに成功し、セットオールへと追い付いた。
勝敗を決める第3セットでハンチュコバは、さらにリズムを崩してしまう。ファーストサーブが45パーセントしか入らず、自身のサービスゲームでは46パーセントしかポイントを取れないハンチュコバから森田は3度のブレークに成功。2時間3分の逆転で勝利を飾った。
森田は準々決勝進出をかけて、第4シードのN・リー(中国)と対戦する。世界ランク6位のリーはこの日、C・マーケイル(アメリカ)を7-6 (7-2), 7-5のストレートで下して2回戦進出を決めた。
第1セットは両者3度のブレークを奪い合うブレーク合戦となったこの試合。このセットはタイブレークへ突入するも、実力に勝るリーが終始リードして第1セットを先取する。
第2セットも2度ずつのブレークと両者譲らない展開ながら、終盤で3度目のブレークを奪ったリーが2時間3分のストレートで勝利。リーは先週行なわれた祖国中国で今季から新設されたシンセン・オープンで優勝しており、今季ここまで6勝負けなしと好調を続けている。
「先週の中国での大会は5度とか6度だった。でもここは30度を越えている気温の中でのプレーは本当に辛い。おまけに時差も感じているの。試合が終わったら、足が200キロくらい重く感じたわ。コーチからは今日の試合が一番大切なものだって言われたの。今日は技術の問題ではなくコートでどれくらい頑張れるかを見せるチャレンジのようなものだから。」と、リーは試合へ臨んだ時の気持ちを明かしていた。
この日行なわれた試合結果は以下の通り。
○S・エラーニ(イタリア) (3) vs. ●K・プリスコバ(チェコ共和国), 6-1, 6-3
○N・リー (4) vs. ●C・マーケイル, 7-6, 7-5
●S・ストザー(オーストラリア) (6) vs. ○鄭潔, 3-6, 7-6 (9-7), 4-6
●N・ペトロワ(ロシア) (8) vs. ○R・ビンチ(イタリア), 5-7, 5-7
●T・パスゼック(オーストリア) vs. ○J・ヤンコビッチ(セルビア), 2-6, 6-7 (5-7)
○M・キーズ(アメリカ) vs. ●L・サファロバ(チェコ共和国), 6-2, 6-1
○G・ウォスコボエワ(カザフスタン) vs. ●Y・ウィックマイヤー(ベルギー), 3-6, 7-6 (7-5), 6-2
○S・クズネツォワ(ロシア) vs. ●J・ジョルジュ(ドイツ), 3-6, 6-3, 6-3
○森田あゆみ vs. ●D・ハンチュコバ, 1-6, 6-3, 6-3
○クルム伊達公子(日本) vs. ●C・デラクア(オーストラリア), 6-4, 6-1
今大会の優勝賞金は11万7000ドル。
(翻訳/弓削忠則)
■関連記事■
《クルム伊達、世界4位と1時間10分◇アピア国際女子 過去記事はこちら》
《元世界2位のクズネツォワが復活の兆し◇アピア国際女子 過去記事はこちら》
《クルム伊達、大阪の雪辱晴らす◇アピア国際女子 過去記事はこちら》
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.