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今年、日本男子テニス界でグランドスラム初勝利をあげ、オリンピック初出場を成し遂げた伊藤竜馬(日本)。本日はコラム第6弾その2【いっぱいいっぱいになったデビスカップ】と【人生最高のナイトマッチ】をお届けします。
【いっぱいいっぱいになったデビスカップ】
ロンドンオリンピックを終えた伊藤竜馬は、今年最後のグランドスラムである全米オープンに出場する。しかし、1回戦で当時世界ランク71位だったM・エブデン(オーストラリア)に9本ものダブルフォルトを犯したことが影響し、2時間28分で敗れてしまう。
「自分はまだまだ鍛えないといけない部分があると改めて感じた。この経験を生かして来年へ向けて頑張っていきたい。」と伊藤。
その後、日本は東京の有明コロシアムで行われた国別対抗戦デビスカップ 日本対イスラエル戦に出場。日本は今年の2月クロアチア戦に敗れたため、ワールドグループ復帰をかけての戦いとなった。
当初、伊藤竜馬はダブルスのみの出場予定だったが、錦織圭(日本)が肩を痛めてしまったため、代わりに大会1日目第2試合のシングルス出場することになった。
《「錦織圭が欠場、代わりに伊藤竜馬◇デビスカップ」過去記事はこちら》
そして、第1試合の添田豪(日本)が日本に1勝をもたらし、第2試合の伊藤竜馬もこの流れに乗りたかった。対戦相手は当時世界ランキング223位のA・ワイントラウブ(イスラエル)。
試合が始まると、ワイントラウブの強烈なサービスとストロークが面白いように決まり、伊藤竜馬はあっという間に2セットダウンの状況になる。第3セットもワイントラウブに1ブレークを許してしまい、ゲームセットとなった。
世界223位のワイントラウブに敗れた伊藤竜馬は「相手の調子の良かったバックハンドにボールを集めてしまい、ストロークが苦しくなってサーブも無理をして、いっぱいいっぱいになってしまった。」と、試合後にコメントした。
《敗れた伊藤竜馬「いっぱいいっぱいになってしまった」 過去記事はこちら》
その後、杉田祐一(日本)と組んだダブルスでもイスラエルペアに敗れ、日本はアジア・オセアニアゾーン1部に降格することが決まった。
【人生最高のナイトマッチ】
悔しい思いをしたデビスカップから2週間後、伊藤竜馬は楽天ジャパン・オープンに出場し、1回戦で当時世界ランク12位だったN・アルマグロ(スペイン)と対戦。フォア・バックともに強烈なアルマグロに対し、持ち味であるフラット系のショットでどんな戦いをするかに注目が集まった。
ナイトマッチとなった1回戦は、両者1歩も譲らない展開からタイブレークへ突入する。タイブレークで伊藤竜馬はミスを恐れずに攻め続け、このセットを先取。
第2セットはブレーク許すも、ゲームカウント4-5とアルマグロのサービング・フォー・ザ・セットのゲームを迎える。しかし、この場面でブレークバックに成功し、第1セットに続きタイブレークヘ。そして、果敢に攻め続け1時間54分で2回戦進出を決めると同時に、世界12位を下す大金星をあげた。勝利の瞬間、有明コロシアムは大歓声に包まれた。
《「伊藤竜馬が世界12位を下す大金星◇楽天ジャパン・オープン」過去記事はこちら》
2回戦は元世界ランク20位のD・ツルスノフ(ロシア)の強烈なショットに押し切られ、ベスト8進出とはならなかった。
今年の伊藤竜馬は、全グランドスラムで本戦出場を果たし、全豪オープンでは四大大会初勝利をあげた。さらに、オリンピック初出場、ホームの日本で世界12位を下すなど、数々の結果を残した。現在の日本男子テニス界は錦織圭が柱となっているが、伊藤竜馬の2013年シーズンにも注目である。
【明日12月21日(金)は、添田豪を特集します】
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