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女子テニスツアーのマーキュリー・インシュアランス・オープン(アメリカ/サンディエゴ、賞金総額74万ドル、ハード)は19日、シングルス2回戦残り4試合が行われ、日本期待の土居美咲(日本)が第5シードのC・マーケイル(アメリカ)と対戦したが、6-4, 4-6, 4-6の逆転で敗れ、今季2度目のツアー8強入りを逃した。
世界ランク140位の土居は、同27位のマーケイルに全く引けを取らないストローク戦を見せ、第1セットでは1度ブレークを許すも2度のブレークをマーケイルから奪うとそのセットを先取する。
続く第2セットでは第3ゲームで先にブレークを許した土居がリードされる展開だったが、第8ゲームでブレークバックに成功し試合を振り出しに戻したものの、続く第9ゲームをキープ出来なかった土居がそのセットを失って勝敗の行方は第3セットへと持ち越された。
その第3セットでは、このセットだけで5本のサービスエースを記録したマーケイルが、3回土居に握られたブレークピンチ全てを切り抜けると、このセット唯一のブレークに成功しリード。第10ゲームでは2本マッチポイントをしのいだ土居だったが、3度目では土居のバックハンドがネットにかかりゲームセット。
土居はこの試合、実に19本ものブレークポイントをマーケイルから握ったものの、そのうち3本しか生かす事が出来なかった。
マーケイルは「美咲の事は褒め称えたいと思います。なぜなら彼女は本当に良いテニスをしていました。とても厳しい試合を強いられました。次の試合ではもっと良いサーブを打つ必要があるでしょう。こうして勝ち上がれた事には嬉しく思っています。」と、土居のプレーを称賛していた。
マーケイルは準々決勝で、第1シードのM・バルトリ(フランス)と対戦する。
その他のシード勢は順当にベスト8へ名を連ねた。今大会上位4シード選手は1回戦が免除されているためにこの日の2回戦が初戦となった第2シードのD・チブルコワ(スロバキア)と第3シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)が揃って8強入りを決めた。
チブルコワはM・イラコビッチ(ニュージーランド)を6-2, 6-4のストレートで、ヤンコビッチもM・シンク(ハンガリー)を2-6, 6-4, 6-4の逆転で倒しての勝ち上がり。
世界ランク14位のチブルコワは同47位のイラコビッチに、第1セットは1度もブレークポイントさえ与えないサービスゲームを見せ、イラコビッチから2度のブレークを奪って先取する。
第2セットではプレーの質を上げたイラコビッチにこの試合唯一のブレークを許したチブルコワだったが、イラコビッチの第2サーブを攻め立て、2度のブレークに成功すると1時間26分のストレートで今季7度目のベスト8入りを決めた。
元世界ランク1位のヤンコビッチは、今季はスランプに陥っており、ここまで出場19大会中11大会で初戦敗退を喫していた。この日もシンクに第1セットをあっさり先取されると第2セットも苦しい展開を強いられ、初戦で姿を消すかと思われた。
しかし、第2セットを奪い返しセットオールへと追い付いたヤンコビッチは、勝敗を決める第3セットでは4本のサービスエースを記録するなど、1度ブレークを許したものの2度のブレークに成功し、2時間14分の逆転で準々決勝進出を決めた。
チブルコワはラッキールーザーのM・ウダン(アメリカ)を6-2, 6-1で一蹴したU・ラドワンスカ(ポーランド)と、ヤンコビッチは予選を勝ち上がったY・チャン(中国)(台湾)と準々決勝を行う。
ウダンは予選最終ラウンドでM・ラシェール・ダ・ブリートに敗れはしたものの、S・シルステアが欠場を表明したため繰り上がりで本戦入りを果たしていた。
しかしこの日はラドワンスカが最高のプレーを披露し、ウダンを圧倒。1度もブレークをウダンに許さなかったラドワンスカは、第1セットでは2度、第2セットでも3度のブレークを奪うとわずか65分でウダンを一蹴した。
「今日は本当に良いプレーが出来ました。特にサーブが良かったです。それが今日の勝利の鍵でした。簡単にサーブをキープ出来たのですから。」と、ラドワンスカは勝因を語っていた。
今大会の優勝賞金は9万6000ドル。
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