女子テニスツアーのマーキュリー・インシュアランス・オープン（アメリカ/サンディエゴ、賞金総額７４万ドル、ハード）は１８日、シングルス２回戦４試合が行われ、第１シードのＭ・バルトリ（フランス）がＶ・キング（アメリカ）を6-4, 5-7, 6-4のフルセットで下し、先週のスタンフォード大会に続くベスト８進出を決めた。
今大会上位４シード選手は１回戦が免除されているため２回戦からの登場だったため、この日の２回戦が今大会の初戦だったバルトリは、試合を通して実に１８本ものダブルフォルトを犯す不安定なテニスだった。
第１セットは３度のブレークを奪われたバルトリが４度のブレークを奪い返すブレーク合戦を制して先取。第２セットは逆に２度のブレークを奪われたキングが３度のブレークに成功しそのセットを奪い返し、試合は第３セットへ。
勝敗を決める第３セットでは先にブレークを許したバルトリがキングにリードされるも、その後にブレークバックに成功し、終盤でもブレークを奪い３時間１０分のマラソンマッチを制して準々決勝へ駒を進めた。
バルトリ同様、この日の２回戦が初戦となった第４シードのＮ・ペトロワ（ロシア）も予選を勝ち上がったＡ・グラッチ（アメリカ）を6-4, 6-3のストレートで退け順当にベスト８進出を決めた。
世界ランク２１位のペトロワは、同１５０位のグラッチに対し、第１セットは１度もブレークポイントさえ与えず、１度ブレークをグラッチから奪うとそのセットを先取。
続く第２セットでも試合の主導権を渡さないペトロワが、１度もブレークを許さず、２度のブレークをグラッチから奪い７４分の快勝で準々決勝へ駒を進めた。
バルトリは第５シードのＣ・マーケイル（アメリカ）と土居美咲（日本）の勝者と、ペトロワはＶ・レプシェンコ（アメリカ）と準々決勝で対戦する。
この日の２回戦でレプシェンコは、第８シードのＣ・シーパース（南アフリカ）を6-4, 6-2で退けての勝ち上がり。
世界ランク４４位のレプシェンコは同４２位のシーパースに、この試合１ポイントもブレークポイントを握らせない完璧なサービスゲームを展開し、第１セットでは１度、第２セットでも２度のブレークを決めると１時間２２分のストレートで勝利し、５月のマドリッド大会以来となる今季３度目のベスト８進出を決めた。
残りの試合では、予選を勝ち上がったＹ・チャン（台湾）がＨ・ワトソン（英国）を6-3, 7-6 (7-2)のストレートで退け、今季初のツアー８強入りを決めた。準々決勝でチャンは、第３シードのＪ・ヤンコビッチ（セルビア）とＭ・シンク（ハンガリー）の勝者と対戦する。
今大会の優勝賞金は９万６０００ドル。
（2012年7月19日17時38分）
元世界4位 18歳退け初の4強 
