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テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は大会初日の25日、男子シングルス1回戦が行われ、第3シードのR・フェデラー(スイス)がA・ラモス(スペイン)に6-1, 6-1, 6-1のストレートで快勝、1時間19分でメジャー37大会連続となる初戦突破を決めた。
グラスコートでは勝利した経験がないラモスに対し、今大会で6度の優勝を果たしているフェデラーは、その違いを大いに見せつけていた。
「彼に芝での経験がないことは明白でした。」とフェデラー。「その経験の差を生かして、有利に試合を運べました。エネルギーを節約できるのは、いつでも良いことですし、簡単に試合を終わらせられたことは自信になります。全てが上手くいきました。」
30歳のフェデラーはこれまでに史上最多となるグランドスラム16勝を達成しているが、最後の優勝は2010年の全豪オープンまでさかのぼる。もしフェデラーが今大会で優勝すると、P・サンプラス(アメリカ)に並ぶウィンブルドン通算7勝目となる。
初めてフェデラーがタイトルを獲得した2003年以降、センターコート以外で1回戦を行うのは今年が初めてのことだった。
このことに関してフェデラーは「予想はしていました。僕が勝ち続ければ、センターコートで試合を組んでくれるでしょう。そのように状況を理解しています。気にはしていません。」と、まるで意に介していなかった。
さらにフェデラーは「センターコートで試合はしたいです。もし勝ち続ければ、センターコートで試合をするチャンスがあります。だけど、今日の1番コートも気持ち良かったよ。」と、コメントしている。
この日の1番コートはフェデラーが登場することもあり満員御礼となり、一目見ようとコートの外に行列ができるほどだった。
「全くスペシャルだよ。コートに足を踏み入れた瞬間、どことも違う場所だと気づきます。尊敬に満ちた拍手、音楽はありません。」とフェデラー。「全てのものが選手と競技だけに集中しています。素晴らしいことです。」
「今日のコートは間違いなく完璧でした。新品の芝です。それも特別な気分にさせてくれます。」
この日の試合でフェデラーは、ピンポイントコントロールされたサーブ、自在に曲がるフォアハンド、ハーフボレーからスマッシュまで全ての技術を惜しみなく披露していた。
特に、大きなリードを奪った後はネットプレーを頻繁に仕掛けていたフェデラー。この日は18度もサーブ&ボレーを試していた。かつてはウィンブルドンでの一般的な戦術だったサーブ&ボレーだが、今では珍しいプレーになっている。
この日の戦術について聞かれたフェデラーは「そうすることにプレッシャーがありませんでした。今日のようなスコアになることは珍しいことですから、そういうことを試すいいチャンスでした。もっとタフな状況でも使えるようになります。いつ必要になるか分かりませんが。」と、先を見据えた上での選択だったことを明らかにしている。
フェデラーは2回戦でF・フォニュイーニ(イタリア)と対戦する。フォニュイーニはこの日、M・ロドラ(フランス)を3-6, 6-3, 6-4, 7-5の逆転で下し、2回戦に進出している。
この他の試合では、ディフェンディング・チャンピオンで第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)がJ・C・フェレーロ(スペイン)に6-3, 6-3, 6-1で、第8シードのJ・ティプサレビッチ(セルビア)がD・ナルバンディアン(アルゼンチン)に6-4, 7-6 (7-4), 6-2で勝利している。
その一方、E・ガルビス(ラトビア)が第6シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)に7-6 (7-5), 7-6 (7-4), 7-6 (7-4)で、A・ファリャ(コロンビア)が第11シードのJ・アイズナー(アメリカ)に6-4, 6-7 (7-9), 3-6, 7-6 (9-7), 7-5で勝利する番狂わせも起きている。
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