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女子テニスツアーのBNPパリバ・オープン女子(アメリカ/インディアンウェルズ、賞金総額)は月曜日にシングルス3回戦残り8試合を行い、2006年の今大会のチャンピオンで第2シードのM・シャラポワ(ロシア)がS・ハレプ(ルーマニア)を6-3, 6-4のストレートで下すなど、2連覇を狙う第4シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)ら、過去の優勝者が揃って4回戦進出を決めた。
世界ランク2位のシャラポワは同50位のハレプに対し、第1セットは3度握られたブレークポイント全てを切り抜けると、2度のブレークをハレプから奪い第1セットをあっさり先取する。
続く第2セットでも試合の主導権を握ったシャラポワが一気に5ゲームを連取し、あっさり勝利するかと思われた。しかし、ここからハレプが反撃。5-1からのシャラポワのサービスゲームでは、40-0と3度マッチポイントがあったがそこを切り抜けたハレプ。
20歳のハレプは、4-5にまで挽回して続く第10ゲームの自身のサーブをキープすると5オールに並ぶ所までシャラポワを追い込む。しかし、リターンで攻めたシャラポワは、そのゲームで2度目、通算5度目のマッチポイントを決めて1時間36分で勝利した。
「第2セットの4、5ゲーム目までは、本当に良いプレーをしていたと思います。良過ぎるくらいでした。我慢してより多くボールを返球することより、ミスが増えてしまったのです。すると突然対戦相手が自信を取り戻して来たのです。何も失うものも無くなったからでしょう。悪い状況に陥ってしまい、最後は厳しい状況になってしまいました。」
と試合を振り返り、終盤は危ない展開だったことを認めたシャラポワだった。そのシャラポワは、今大会5度目のベスト8入りを懸けて第21シードのR・ビンチ(イタリア)と対戦する。ビンチはこの日、第16シードのD・チブルコワ(スロバキア)を6-7 (5-7), 6-0, 6-4の逆転で退けての勝ち上がり。
前年度覇者で第4シードのウォズニアキはS・アービッドソン(スウェーデン)を3-6, 7-5, 6-2の逆転で下し、2連覇へ向けて前進した。
試合開始からアービッドソンのペースで進んでいたこの試合。ストローク戦でも終始主導権を握っていたアービッドソンは、第1セットを先取すると、続く第2セットも5-4とリードし、ウォズニアキからの勝利が目前にまで迫っていた。
しかし、試合を諦めない粘り強さで有名なウォズニアキは、そこから3ゲームを連取して試合を振り出しに戻すと、第3セットも一気に4-0とリード、すっかり試合の流れを自分の物にし、2時間37分のマラソンマッチを制した。
「試合前からきっとタフな試合になるだろうと思っていました。」とウォズニアキは試合直後のコートサイドでのインタビューで答えた。「ソフィア(アービッドソン)の事は12歳か13歳の頃から知っていて、同じスポンサーも付いているので頻繁に練習もする仲なのです。それに彼女は先月のメンフィス大会では優勝もしていて好調なのも知っていました。それでも諦めずに1ポイントずつ戦った結果、こうして勝利を上げる事が出来て、本当に嬉しいです。」
4年連続のベスト8進出を懸けて第15シードのA・イバノビッチ(セルビア)と4回戦で顔を合わせる。2008年のチャンピオンであるイバノビッチもK・ペルバク(ロシア)相手に、6-7 (8-10), 6-3, 6-2と苦しい展開ながら勝利していた。
イバノビッチは、第1セットは先にブレークに成功し5-3とリードする展開だったが、そこからブレークバックを許しタイブレークへと持ち込まれた。そのタイブレークでもセットポイントを握るも決め切れず、結局20歳でサウスポーのペルバクに第1セットを先取されてしまう。
しかし、元世界ランク1位のイバノビッチは、その後も意気消沈することのない強い精神力を見せ、第2セットでは1度ブレークを許すも2度のブレークに成功、第3セットでも3度のブレークを奪い、2時間55分の接戦を制した。
「今日の試合を何とか勝利で終える事が出来た事には、ただただ満足しています。今日の彼女はとても良いプレーをしていました。スコアを気にした瞬間は一度もありませんでした。目の前のポイントだけを考えて戦っていました。戦い続けるだけだと感じていましたし、アドレナリンも全身に走っているのを感じていました。ただ勝ちたいと言う強い思いでした。」
と語るイバノビッチは、このような高揚する気分は2008年以来あまり味わっていないと言う。「こんな高揚する試合を勝ち抜く事は、自分自身に強さとエネルギーを与えてくれます。」と、今後のやる気にも繋がる勝利だった事を明かした。
その他、この日行われた試合結果は以下の通り。
N・ペトロワ(ロシア) (30) ○-× S・ストザー(オーストラリア) (6), 6-1, 6-7 (6-8), 7-6 (7-5)
M・バルトリ(フランス) (7) ○-× C・シーパース(南アフリカ), 6-2, 6-0
L・サファロバ(チェコ共和国) (23) ○-× F・スキアボーネ(イタリア) (10), 6-2, 0-0, 途中棄権
M・キリレンコ(ロシア) (20) ○-× L・ドミンゲス=リノ(スペイン), 6-2, 4-6, 6-4
今大会の優勝賞金は100万ドル。
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