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男子テニスのマスターズ・シリーズである上海マスターズ(中国/上海、賞金総額324万ドル、ハード)は16日、シングルス決勝が行われ、第2シードのA・マレー(英国)が第3シードのD・フェレール(スペイン)に7-5, 6-4のストレートで勝利、アジアシーズン3勝目のタイトルとともに優勝賞金62万ドルを手に入れた。
今シーズンを世界ランク3位で終えることを目標にしていたマレーは、この優勝により現在3位のR・フェデラー(スイス)を抜き、月曜日に発表される世界ランキングで3位に浮上することとなった。フェデラーがトップ3から陥落するのは、2003年6月以来のこととなる。
これでマレーは、今年のアジアシーズンを無敗で終えることとなった。タイ・オープンでタイトルを獲得したマレーは、その後に行われた楽天ジャパン・オープンでは決勝でR・ナダル(スペイン)を破り優勝、そして今大会でのタイトル獲得となった。
マレーはこれまでに自己最高で世界ランク2位を記録したことはあったが、世界ランク4位以上でシーズンを終えたことはなかった。フェデラーは昨年の今大会で決勝に進出していたが、今年は怪我を理由に欠場、大量のポイントを失う結果となった。
今年で30歳になるフェデラーは、2002年以来となるグランドスラム無冠で今シーズンを終えることが確定している。フェデラーは地元スイスで行われるインドア大会でツアーに戻る予定となっているが、昨年のツアー最終戦で優勝したポイントを守る必要がある。
「まだナンバー3が確約されたわけではありません。まだ何試合かに勝つ必要があります。」とマレー。「だけどフェデラーより前でシーズンを終えることができたら。ここ6、7年でそういうことを言える人はなかなかいないでしょう。」
またマレーは、世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)と同2位であるナダルとの差も縮まっているとした。
「とても離されているとは感じません。」とマレー。「もっと良いプレーが必要です。この他に言えることはないですね。ラファにも、ノヴァークにも勝てます。5セットマッチでも彼らに対し良いプレーをするだけです。」
世界ランク5位のフェレールは準決勝までの3試合全てで第1セットを落としてから逆転で勝ち上がってきていた。特に3回戦では、元世界ランク1位のJ・C・フェレーロ(スペイン)にマッチポイントを3本も握られてからの逆転だった。
この日の試合で最初にチャンスを掴んだのはマレー。オープニングゲームでいきなりのブレークに成功する。しかしマレーは、続く第2ゲームでフェレールにブレークバックを許してしまう。
その後はお互いにサービスキープを続ける展開となるが、第1セット第11ゲーム、フェレールは2本のミスとダブルフォルトを犯し、マレーにブレークを献上してしまう。リードを奪ったマレーは、そのまま続くゲームをキープしてセットを先取する。
第2セットのオープニングゲームでブレークに成功したマレーであったが、その直後のゲームで2本のダブルフォルトを犯すとブレークバックを許してしまう。
ここで勢いに乗りたいフェレールであったが、続く第3ゲームでスマッシュをミスするなど試合の流れを掴みきることが出来ず、このセット2度目のブレークをマレーに許してしまう。
こうしてリードを奪ったマレーは、残るサービスゲームを安定した内容でキープ、フェレールに反撃のチャンスを与えないまま、1時間9分で優勝を決めた。
これで今季2度目となるマスターズ大会での優勝となったマレーは「集中力を保てたことにはとても満足しています。説明するのは難しいけど、試合に勝つほどプレッシャーは少なくなってきます。良い感触でボールを打てていましたが、少し緊張していました。この連勝を続けたいからです。」と、試合を振り返った。
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