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男子テニスツアーのマスターズ大会であるロジャーズ・マスターズ(カナダ/モントリオール、賞金総額243万ドル、ハード)は9日、シングルス2回戦1試合が行われ、2連覇中のディフェンディング・チャンピオンで第4シードのA・マレー(英国)が、K・アンダーソン(南アフリカ)に3-6, 1-6で敗れる波乱が起きた。
この敗戦により、マレーは1000のランキングポイントを失うこととなるが、世界ランク4位の座は失うことはない。しかし、同3位であるR・フェデラー(スイス)との差はさらに大きくなる。
またマレーにとって、アメリカで開催されるマスターズ大会の初戦で敗退するのは今季3度目のこと。3月に行われたインディアンウェルズ・マスターズではD・ヤング(アメリカ)に、そしてマイアミ・マスターズではA・ボゴモロフJR(ロシア)に敗れている。
I・レンドル(アメリカ)以来となる3連覇を目指していたマレーは、今回の敗戦について「時には大会前の準備で間違いを犯すこともあるけれど、今大会はいつもと同じようなアプローチをしていました。本当に日が悪かったとしか言いようがありません。今年はそういうことが何度か起きましたし、去年も同様です。」とコメントしている。
またマレーは「調子が上がりませんでした。今日は何も良いものがありませんでした。各セットのスタートが本当に悪かったですし、ケビンのようにサーブが良い相手だと苦しくなります。彼がネットラッシュするたび、ボールに対する反応が遅れました。ラリーでも早い段階で押されてしまいましたし、動きも良くありませんでした。」と試合を振り返った。
一方で世界ランク35位のアンダーソンは、思いがけない快勝に驚きを隠さなかった。「予想していたことではありません。それと同時に、今日のサーブやプレーで、彼を苦しめられたと思います。良い形で前に出れました。」と自身のプレーについてコメントしている。
「前に彼とプレーしたときは、惨敗を喫していました。今日はするべき事が分かっていました。本当に良いプレーだったと思いますし、やりたいようにプレーできました。」と語ったアンダーソンは、昨年の全豪オープン1回戦でマレーと対戦したときは、わずか4ゲームしか奪えずに敗れていた。
25歳のアンダーソンはこれで今季29勝目となり、これまでのベストシーズンであった昨年の14勝の倍以上の勝ち星を挙げている。
この日はシングルス1回戦8試合も行われており、第10シードのR・ガスケ(フランス)がF・マイヤー(ドイツ)に6-3, 6-2で勝利した一方、P・ペッツシュナー(ドイツ)が第9シードのG・シモン(フランス)を7-5, 6-2で破るなど、シード勢で明暗が分かれる結果となっている。
この他のシングルス1回戦の結果は以下の通り。
M・ロドラ(フランス) ○-× M・ヨージニ(ロシア) (11), 3-6, 6-3, 7-6 (7-4)
V・トロイキ(セルビア) (12) ○-× M・ヤニ(アメリカ), 2-6, 6-3, 6-1
M・ラッセル(アメリカ) ○-× A・モンタネス(スペイン), 7-5, 6-2
J・ティプサレビッチ(セルビア) ○-× A・ファリャ(コロンビア), 7-5, 6-1
V・ポスピシル(カナダ) ○-× J・I・チェラ(アルゼンチン), 4-6, 6-3, 6-4
S・スタコフスキ(ウクライナ) ○-× P・コールシュライバー(ドイツ), 6-2, 7-5
今大会の優勝賞金は45万ドル。
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