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テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(英国/ロンドン、賞金総額1460万ポンド、芝)は29日、男子シングルス準々決勝が行われ、第12シードのJW・ツォンガ(フランス)が第3シードのR・フェデラー(スイス)に3-6, 6-7 (3-7), 6-4, 6-4, 6-4の逆転で勝利、準決勝進出を果たした。
今大会で6度の優勝を誇るフェデラーに2セットを先取されたツォンガであったが、第3セット以降は各セットで1度ずつのブレークに成功、自らのサービスゲームではフェデラーに1本もブレークチャンスを与えなかった。
2セットアップとリードしつつも、逆転負けを喫したフェデラーは「こういった形で大会を去るのは辛いですが、残念ながら起き得る事ではあります。少なくとも彼のパフォーマンスが僕を凌駕するほどだったということで、それは良いことでしょう。」と、試合を振り返った。
グランドスラム29大会連続となる準々決勝に臨んでいたフェデラーは、この日の試合で11本しか凡ミスを犯さなかったが、第1セット第2ゲームを最後にツォンガのサービスゲームをブレークすることはなかった。
試合を通して63本ものウィナーをフェデラーから決めたツォンガは「2セットダウンからブレークしました。良いリターンゲームがあって、その後はただ素晴らしいだけでした。信じられないプレー、信じられないサーブで、そして今ここにいます。準決勝なんて信じられません。」と、勝利の喜びを語った。
ウィンブルドンでは自身初となる準決勝進出となったツォンガは、第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と決勝進出を懸けて対戦する。
P・サンプラス(アメリカ)の持つ今大会シングルス7勝の最多勝記録記録にあと1勝に迫っていたフェデラーは、ここまでの4試合で1セットしか落としておらず、この日の試合でも好調を維持していた。
第1セット第2ゲームでこの試合唯一となるブレークチャンスを生かしたフェデラーは、そのまま安定したサービスゲームを展開しセットを先取、第2セットもタイブレークの末に奪取する。
しかしツォンガは、第3セットで初めてブレークに成功すると、第4、第5セットでもフェデラーからブレークを奪う。
「彼はとても良いプレーと、悪いプレーが織り交ざっていました。」とフェデラー。「第3、第4、第5セットで、彼は基本的に良いリターンゲームを展開して、普段ではないようなブレークをされてしまいました。」
今大会でフェデラーは、2003年から2007年まで5連覇を達成、2008年の決勝ではR・ナダル(スペイン)に敗れたものの、翌2009年にはA・ロディック(アメリカ)をフルセットで下し6勝目を達成していた。
フェデラーから2勝目を挙げたツォンガは「彼は僕らのスポーツで最も偉大なチャンピオンです。彼はこれまで多くのことを達成しているし、世界最高の選手ですから、彼に勝てて嬉しい。特にグラスコートは彼が得意とするサーフェスですから、今日は本当に満足しています。」とコメントを残した。
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