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女子テニスツアーのBNLイタリア国際女子(イタリア/ローマ、賞金総額205万ドル、クレー)は土曜日に準決勝を行い、第7シードのM・シャラポワ(ロシア)が第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)を7-5, 6-3で下し、新旧女王対決を制した。
第1セットはブレーク合戦になったが、5-5の場面でウォズニアキのサービスをブレークしたシャラポワが、6-5から深いストロークでしっかりキープに成功すると、そのまま同セットを先取する。
しかし今季3勝を挙げているウォズニアキは、第2セットに入ると現女王の意地をみせ、3-1とリードを重ねる。
だがウォズニアキの反撃もそこまで。その後はシャラポワが5ゲーム連取の猛攻をみせ、元女王の意地を発揮すると、そのまま試合に終止符を打った。
シャラポワは決勝で第6シードのS・ストザー(オーストラリア)と対戦する。ストザーは準決勝で第4シードのN・リー(中国)を7-6(8-6), 6-0で下しての勝ち上がり。
試合は第1セット、昨年の全仏準優勝者のストザーが得意のキックサーブを生かして5-3とリードを重ねる。しかし粘るリーは、その後にストザーに握られたセットポイントを何とか凌ぐと、タイブレークにまで持ち込む。
勢いを持続したリーはそのままセットポイントを奪うが、今度はストザーが意地をみせてそれを凌ぐと、最後は得意のサーブで第1セットを先取する。
第2セットでは気落ちしたリーにストザーがつけ込み、1ゲームも与えることなく同セットを奪うと、今季初のWTAツアー決勝進出を決めた。
試合後、ストザーは「第1セットの最初のセットポイントを奪えなかったのは少し残念でした。彼女が勢いに乗っていた場面があったので、何本かいいショットを放ち、勢いを取り戻すように心がけました。」と話した。
「ここ1年ほど決勝戦を戦っていないので、決勝が楽しみです。全仏の前哨戦の大会でもありますが、今大会自体が非常に格のある大会だと思っています。私はハードコートで育ちましたが、クレーは私の好きなサーフェスです。クレーの特徴をうまく生かし、今はのびのびとプレーができるようになっています。もっとクレーの大会でプレーしたいと思っています。」
一方、対戦相手のシャラポワは決勝戦について「決勝に進めてワクワクしています。勝ちに行きます。」と力強く語っている。「過去、彼女(ストザー)に勝ったことはありますが、クレーで対戦するのは初めてです。彼女はクレーを得意としていますからね。」
24歳のシャラポワは、肩の故障に苦しむまでグランドスラム大会で3度の優勝を飾っていた。しかしクレーとの相性はあまりよくなく、全仏オープンではタイトルを取れていなかった。
それについてシャラポワは「クレーでいい成績を残せていないと言うのは簡単です。でもテニスには多様な要素がからんでいます。クレーが得意ではないと言ったことはありません。以前は他の選手に比べてフットワークがそれほどよくありませんでしたが、今は肉体的に強くなっています。」と話している。
今大会の優勝賞金は36万ドル。
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