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女子テニスツアーのBNPパリバ・オープン女子(アメリカ/インディアンウェルズ、賞金総額450万ドル、ハード)は日曜日に決勝戦を行い、第1シードで世界女王のC・ウォズニアキ(デンマーク)が第15シードのM・バルトリ(フランス)を6-1, 2-6, 6-3のフルセットの末に下し、ビックタイトルを手にした。同時にウォズニアキは優勝賞金70万ドルを獲得した。
昨年の今大会で準優勝に終わっていたウォズニアキは今季も好調で、これまで19勝を挙げているが、これはWTAツアー最多。また3大会連続で決勝に進出している。
一方、敗れたバルトリは2009年以来の久しぶりのツアーでの決勝進出だった。これでバルトリはウォズニアキに対する戦績を2勝6敗とした。しかし今回の活躍で、月曜日に発表される最新の世界ランキングでは10位にジャンプアップする見込みだ。バルトリがトップ10に戻るのは、2008年6月以来のこと。
ウォズニアキが今大会にデビューした2007年のときは、1回戦で敗退していた。しかし翌年の2008年には4回戦まで進出し、2009年にはベスト8、昨年はJ・ヤンコビッチ(セルビア)に敗れたものの準優勝だった。
試合は第1セット、好調のウォズニアキがバルトリのサービスを3度ブレークし、6-1で先取する。ウォズニアキは得意とするコースをついたショットでバルトリを前後左右に振って苦しめた。バルトリは試合を通じて何度か息を切らせた表情をみせた。
ウォズニアキは「私は長時間、プレーができます。だから対戦相手が疲れた表情をみせているときはチャンスなんです。長いラリーが何度かありましたが、私の方が回復が少し早かったようです。いい感触でプレーができていました。」と話した。
第1セットを簡単に落としたバルトリだったが、第2セットでは手にしたブレークポイントをうまく生かし、同セットを6-2で奪い返した。第1セットでは攻撃的だったウォズニアキだが、第2セットに入るとやや守りのプレーをみせ、そこをバルトリに付け込まれた。
ウォズニアキは「彼女(バルトリ)は第2セットに入るとさらに強打してきました。私が悪いプレーをしていたのではありません。実際、いいプレーをしていたと思います。ですが、彼女はとても安定しており、プレッシャーをかけてきていました。」と振り返っている。
第3セットに入ると、第1ゲームでウォズニアキがいきなりバルトリのサービスをブレークし、続く第2ゲームをキープすると、2-0とリードを広げる。第3ゲームでも3本のブレークポイントを手にするが、フォアハンドのミスなどで挽回されてしまい、2-1としてしまう。
そこでウォズニアキはコーチである父親をコートに呼び、コーチングを受ける。その後、第4ゲームでキープに成功したウォズニアキは、第5ゲームでバルトリのサービスをブレークすると、4-1と大きくリードを重ねる。
ウォズニアキはそのコーチングについて「父は『お前はいいプレーをしている。そのまま行くんだ。頑張れ。』と言ってくれました。」と明かした。
しかし1-4から粘るバルトリはウォズニアキのサービスをブレーク、その後もキープに成功し、試合を3-4にまで戻す。
しかしそこで力尽きたバルトリは、その後の2ゲームを立て続けに落とし、ウォズニアキがこのセットを奪うと、そのまま試合に終止符を打った。最後は2本目のマッチポイントでバルトリのバックハンドがベースラインを割った。
試合後、敗れたバルトリの方は「今大会のようなプレーが年間を通じてできたら最高です。最後は負けてしまいましたが、彼女(ウォズニアキ)がいいプレーをしていました。私も頑張ったと思います。」と話し、準優勝に終わったものの満足そうな表情を浮かべていた。
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