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男子テニスで現役時代にグランドスラムで7勝し、現在はテレビ解説などで活躍しているJ・マッケンロー(アメリカ)が、現在の男子テニス界におけるR・フェデラー(スイス)とR・ナダル(スペイン)のライバル関係が少なくとも数年は続くだろうと語った。
近年の男子テニス界において、フェデラーとナダルの2人はグランドスラムのタイトルをほぼ独占している。2人とも生涯グランドスラムを達成しており、特にナダルは昨シーズンのグランドスラムで3連勝を飾っている。
「今さら説明する必要はないだろう。彼らがここから数年先も今と同じポジションに居ることを疑う余地はない。」
昨シーズンはナダルが圧倒的な強さを見せ、フェデラーから世界王者の地位を奪還したが、マッケンローの見方によると、まだまだフェデラーはテニスへの情熱を失ってはいないとのこと。その証拠にフェデラーは、ツアー最終戦の決勝で5歳年下のナダルを破り優勝している。
「彼はまだプレーすることが好きなように見える。彼は昨シーズン終盤に強さを見せてくれた。彼らのライバル関係は、この先1年でも2年でも見ていたいくらいに素晴らしいものだ。」
さらにマッケンローは、現在世界ランク3位のN・ジョコビッチ(セルビア)と同4位のA・マレー(英国)がこの2人に割って入るには、さらなる向上が必要だとしている。
「彼らはさらなる要素を彼らのテニスに加える必要があるだろう。そして、これまで以上の努力をして、テニス史上で最も才能溢れる2人と競えるレベルまで上がらなきゃいけない。」
今年最初のグランドスラムである全豪オープンへの前哨戦として、フェデラーとナダルはアブダビで行なわれたエキシビション・トーナメントに出場、その大会の決勝で対戦したが、2セット連続でのタイブレークを制したナダルが勝利していた。さらに両者は、ドーハで行なわれいるツアー開幕戦にも揃って出場している。
近年の男子テニスでは、ヨーロッパ勢がトップの大半を占めており、これはそのままアメリカ勢の勢いが衰えていることとなる。かつては、P・サンプラス(アメリカ)、A・アガシ(アメリカ)、J・クーリア(アメリカ)、M・チャン(アメリカ)などメジャーチャンピオンを生み出したアメリカであったが、2000年を境に衰退が始まってしまった。
最後にグランドスラムでタイトルを獲得したアメリカ勢はA・ロディック(アメリカ)で、2003年のUSオープンとなる。ロディックは、現在のトップ10で唯一のアメリカ国籍の選手となる。またトップ20を見ると、16位にM・フィッシュ(アメリカ)、18位にS・クエリー(アメリカ)、そして19位にJ・アイズナー(アメリカ)が入っている。
トップ20に4人もの選手を送り込んでいるアメリカであるが、ロディックは28歳、フィッシュは29歳と、それぞれキャリアの晩年を迎えつつある。
マッケンローはロディックについて数年は活躍できるだろうとしているが、若手がグランドスラムで活躍することについて楽観視はしていないようだ。
「今現在、アイズナーとクエリーは良い選手と偉大な選手の境にいるように思うが、彼らがブレークしたり、メジャーで勝つとは思えない。」としたマッケンローであるが、両者ともに「素晴らしいステップアップを果たしている」とし、トップ10になる素質はあると語った。
またマッケンローは、アメリカの若手有望株であるR・ハリソン(アメリカ)についてもコメントしている。現在18歳のハリソンは、世界ランク173位の選手。
「彼は間違いなく才能ある選手で、これからも成長するだろう。彼が今すぐにグランドスラムで勝つとは言えないが、彼が勝つのが楽しみだ。もし彼が、昨年のような成長をすればだけどね。」
最後にマッケンローは、彼がニューヨークで主宰するアカデミーで才能を探していることを語ると「我々とスポーツの人気にとって、アメリカ人が挑戦してグランドスラムに勝つことは大切なことだ。」と力説した。
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