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フェデラーがナダル破り通算5度目の制覇◇ATPツアー・ファイナルズ

男子テニスツアーの最終戦であるATPワールド・ツアー・ファイナルズ(英国/ロンドン、ハード)は28日、シングルス決勝が行なわれ、第2シードのR・フェデラー(スイス)が第1シードのR・ナダル(スペイン)に6-3, 3-6, 6-1のフルセットで勝利、ツアー最終戦のタイトルと優勝賞金163万ドルを手に入れた。

29歳のフェデラーは、2003年と2004年、そして2006年と2007年と2度の2連覇をツアー最終戦で果たしており、これが通算5度目となるタイトルとなった。41年間の今大会の歴史の中で、5度の優勝を飾っているのはI・レンドル(アメリカ)P・サンプラス(アメリカ)のみとなっており、フェデラーは史上3人目の5勝目の達成となった。

この日のフェデラーはサーブが好調で、ファーストサーブが決まった時には93%と高確率でポイントを獲得していただけでなく、サービスゲームを通して失ったポイントはわずかに13本だった。

「攻め続けることが出来ました。ラリーも長くなることもありませんでした。それが彼のプランを狂わせたと思う。」

今季は全仏オープン、ウィンブルドン、そしてUSオープンでタイトルを獲得しているナダルは、第2セットで1度だけフェデラーからブレークに成功したが、試合が進むにつれて疲労の色が隠せなくなってきた。ナダルは前日の準決勝で、3時間を超える死闘の末にA・マレー(英国)を破っていた。

「この試合の結果が、彼の休暇を台無しにしたとは思っていないよ。なぜなら、彼は信じられないようなシーズンを過ごしたのだから。どんな選手でも憧れるようなね。」

この試合の結果、ナダルとフェデラーの通算成績はナダルから14勝8敗となった。グランドスラムの決勝では、ナダルが5勝2敗で勝ち越しているが、ツアー最終戦での対戦ではフェデラーの3勝0敗となった。

フェデラーのサービスゲームで始まった試合は第1セット、フェデラーはサービスゲームでわずか3ポイントしか失わない圧巻のパフォーマンスを展開すると、第8ゲームであった唯一のブレークチャンスを活かしリードを奪う。

第2セットでは、ファーストサーブの確率が落ちたフェデラーに対しナダルが反撃を開始、第4ゲームでブレークに成功すると、残るサービスゲームをキープしてセットオールとする。

この試合で唯一許したブレークについてフェデラーは「彼に与えたとは言いたくないけど、すごく調子がいいかサーブが読まれていない限り、セカンドサーブでは彼は最低でも50%くらいの確率でポイントを奪うからね。」と振り返った。

フェデラーのサーブで始まった第3セット、ゲームカウント2-1としたフェデラーは第3ゲームでこの試合2度目のブレークに成功、リードを奪う。さらにフェデラーは第6ゲームでもブレークに成功し5-1と大きくリードを奪うと、ついにマッチポイントのチャンスを迎える。

マッチポイントでフェデラーはフォアハンドのウィナーをライン際に決めるが、あまりにもぎりぎりのため、最初はアウトかと思われた。しかし、目の前でボールを見ていたナダルが握手するためにネットに歩み寄ると、勝利を確信したフェデラーはその場でガッツポーズを決め、その瞬間、満員の観客から大声援が上がった。

自身初となるツアーファイナル決勝を終えたナダルは「皆が昨日の試合を見ているし、何を言おうが勝手です。疲労を敗戦の理由にはしません。僕が言いたいこと、感じていることは、とても調子の良いロジャーを相手に彼が得意とするサーフェスで試合をしたから負けたということです。それに彼があのようにプレーしている時、彼を止めるのはとても難しいことでしょう。」と勝者を称えた。

今季のフェデラーは、全豪オープンで史上最多となる16度目のグランドスラム優勝を成し遂げもしたものの、全仏オープンでは更新中であったメジャー大会での連続ベスト4進出記録を止められ、ウィンブルドンやUSオープンでも決勝まで進出できなかったが、今大会では今年最高とも言えるプレーでタイトルを獲得した。

ラウンドロビン3試合を全てストレートで勝利していたフェデラーは、準決勝でも第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)を相手にストレート勝ちを収めていた。

試合後の会見でナダルは「彼のプレーは信じられない。第1セットは彼に全く歯が立たなかった。今大会の優勝とプレーについて、彼におめでとうと言いたいです。決勝までセットを失わず、本当に素晴らしいプレーでした。彼のレベルはとても高かったです。僕もベストを尽くそうとしたけど、彼にはお手上げでした。」と、フェデラーのプレーを絶賛した。

(2010年11月29日12時30分)

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