HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
テニスのグランドスラムである全豪オープンは開幕直前の17日、日本時間13日に大地震に見舞われたハイチの被災者のため、男子シングルス世界ランク1位のR・フェデラー(スイス)をはじめとするトップ選手がチャリティーイベントを行った。
「ヒット・フォー・ハイチ」と銘打って行なわれたこのイベントに参加したのは、フェデラーのほか、S・ウィリアムズ(アメリカ)、R・ナダル(スペイン)、A・ロディック(アメリカ)、N・ジョコビッチ(セルビア)、K・クレイステルス(ベルギー)らグランドスラム・チャンピオンたちのほか、地元からL・ヒューイット(オーストラリア)とS・ストザー(オーストラリア)と豪華な顔ぶれ。
イベントに参加した選手達はそれぞれ小型マイクを装着しており、コート内での会話が全て観客に伝えられる趣向で行なわれ、観客達はトップ選手達の会話やジョークを大いに楽しんだ。
イベントではハイチの国旗である赤と青の2チーム分かれた選手達によるミックスダブルスが行なわれ、赤チームにはフェデラー、セリーナ、ヒューイット、ストザーが、青チームにはナダル、ジョコビッチ、ロディック、そしてクレイステルスが入った。
主審にJ・クーリア(アメリカ)を迎えて行なわれた試合は、ロディックが昨年のUSオープンでセリーナがフットフォルトの判定に抗議し、そのまま敗戦となったことを茶化し「セリーナが見ている前で、フットフォルトと言ったのかい?」とラインジャッジに詰め寄るなど、それを聞いた観客からは笑いが溢れた。
さらに試合の横ではフェデラーが腕立て伏せをして見せたり、ナダルがボールパーソンを演じ選手に水やタオルを持ち寄るなど、普段では絶対に見ることの出来ないトップ選手達の行動に観客達は大喜びだった。
試合後のセンターコートでフェデラーは「僕達みんなにとって楽しい午後でした。だけど、一番重要なことは僕達がハイチを助けることが出来ることです。」と観客に呼びかけた。
フェデラーの呼びかけにより急遽開催されることとなったこの90分間のイベントは、準備期間が24時間もなかったのにも関わらず、1万5000人が収容可能なロッド・レーバー・アリーナは満席状態に。イベントの観戦の際に12歳以上の観客は10豪ドル(約840円)でチケットを買う必要があり、その収益金が寄付されたほか、会場の外には募金箱も設置され、チケットの販売と寄付だけでおよそ16万豪ドルの募金を集めた。
また、何人かの選手は個別に寄付を行なっており、2008年の全豪オープン女王であるM・シャラポワ(ロシア)は1万ドルを、前哨戦で優勝したJ・アイズナー(アメリカ)とM・バグダティス(キプロス)は5000ドルずつを寄付するなどしている。
その他のニュース
|
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.