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テニスのグランドスラム大会であるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は大会12日目の4日、女子シングルス決勝が行なわれ、第2シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)が、ディフェンディング・チャンピオンで第3シードのV・ウィリアムズ(アメリカ)を7-6 (7-3), 6-2のストレートで破り、今大会通算3度目、グランドスラム通算11勝目となるタイトルを獲得した。
実の姉であるヴィーナスを破ったセリーナは「今日はヴィーナスの事は一切考えずに、彼女のことはただの対戦相手として見ていたの。第1セットのあるポイントで、スコアボードに目をやったら『ウィリアムズ対ウィリアムズ』と表示されてて、どっちがどっちだか分からなかったわ。」とコメント。セリーナは2002年と2003年の今大会決勝でもヴィーナスに勝利している。
セリーナはこの勝利により、昨年のUSオープン、今季初めの全豪オープンと最近のグランドスラム4大会で3つのタイトルを獲得しているが、来週月曜に発表される最新の世界ランクでは2位のままで、1位の座は変わらずD・サフィーナ(ロシア)のものとなっている模様。
「もし3つのグランドスラムタイトルを手に入れたら、ナンバー1になっているはずよ。だけどWTAツアーではそうではないらしいわね。」とコメントしたセリーナは続けて「自分は今2位にいるわ。ディナーラは1位になるために頑張っているわ。ローマとマドリッドで勝っているしね。」と、冗談っぽく皮肉った。
この日の決勝はお互いにサービスキープが続く中、第1セット第8ゲーム、姉のヴィーナスがセリーナのサービスゲームでブレークチャンスを迎える。しかし、ここセリーナが2本のサービスエースなどでしのぎキープすると、第1セットはタイブレークに突入する。タイブレークではセリーナが6-3とセットポイントを握ると、最後は185cmと長身のヴィーナスの頭上を越すロブを決め、第1セットを先取する。
第2セットでは、セリーナが8ポイントを連取するなどヴィーナスのサービスゲームでブレークに成功、ゲームカウント4-2とリードする。そして迎えた第8ゲーム、セリーナはマッチポイントを迎えるが最初の3本を取りこぼした後、4本目のマッチポイントでヴィーナスのバックハンドがネットにかかると、セリーナはその場にひざまづき、喜びを噛み締めた。
セリーナは今回で通算5度目のウィンブルドン決勝進出だが、2004年はM・シャラポワ(ロシア)に、昨年はヴィーナスに敗れており、今回が6年ぶりのタイトル獲得となる。ヴィーナス・ローズウォーター・ディッシュと呼ばれるトロフィーを手にしたセリーナは、そこに刻まれた歴代優勝者の名前を指でなぞり、自分と姉であるヴィーナスの名前を数えた。その数は最近10年間で実に8つに及ぶ。
「実際、自分の名前がもう少しあるべきだと思ったわ。最低でもあと一つはね。」とコメントしたセリーナは、準決勝で第4シードのE・デメンティエワ(ロシア)と対戦したときに、マッチポイントからの逆転で勝利を収めていた。オープン化以降、マッチポイントから逆転で勝ちあがり今大会で優勝したのはセリーナのほかに、2005年のヴィーナスしかいない。
「対戦相手と握手するまで試合は終わっていないわ。」と語るセリーナだったが、この日の試合では対戦相手と抱き合い、お互いの健闘を称えていた。
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