HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
今からちょうど1年前、当時世界ランク1位だったJ・エナン(ベルギー)が25歳の若さで突然の引退を表明し、世間をあっと驚かせた。7回のグランドスラム優勝を誇る彼女は今ではユニセフ親善大使を務めており、今後の復帰への可能性を否定した。
小柄な体で世界を戦いながら渡り歩いた彼女は、未だに体のあちこちに痛みを感じていると言う。「すっかりボロボロ。膝に痛みがないと思うと、肩が痛かったり。」しかし、若くして引退へ送り込まれた過酷なプレッシャーから解き放たれた彼女は、やりたい事が何でもできる自由を手に入れた。
エナンと共にベルギーテニス界を盛り上げた、元世界ランク1位のK・クレイステルス(ベルギー)が復帰を表明したばかりだが、エナンはテニスから離れて幸せを感じており、「人生のテニスと言うページはすでに閉じられているの。それは20年にも及んだものだったけど、今は違うページを綴っているわ。」と、復帰の可能性はないと、引退から1年後となる日の前日に語っている。
水曜日に祖国ベルギーの首都であるブリュッセルにあるEU本部で、EU理事であるルイ・ミシェル氏とかつてベルギーの植民地だったコンゴの人道的危機について話し合いを持った彼女は、ユニセフ親善大使として、衛生環境の悪い国で幼い子供の病気での死亡率が高ことから、予防接種を広めるキャンペーンを熱心に行っている。アフリカではエナンの顔を知っている人は少ない。しかしながら、世界各国では彼女の活動に大きな関心を集めることができるとミシェル氏は信じている。
ユニセフ親善大使を務める傍ら、翌日の木曜日には『12 works of J・エナン』と言う番組に出演し、自身が応援している地元のサッカーチームのアンデルレヒトの練習に参加したり、ファンションショーでモデル歩きをしたり、料理の腕前を披露したり、音楽アーチストを招いてライブをしたりと、多彩な才能を発揮している。
かつて4度の優勝を飾った全仏オープンで、今年の優勝の行方を問われた彼女だったが「もう今のテニスの状況を追っていないの。」と語り、今月24日から始まる今年の全仏オープンにはあまり興味がない様子だった。
最近、かつてのコーチのカルロス・ロドリゲス氏とボールを打ち始めた彼女だが「自分の健康推進と健康維持のためにやり始めただけ。」と復帰の準備と勘違いして欲しくないと付け加え、再び復帰を全面的に否定していた。
その他のニュース
|
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.