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全仏オープン大会最終日の8日、男子シングルス決勝戦が行われ、3連覇中のディフェンディング・チャンピオンで第2シードのR・ナダル(スペイン)が、第1シードのR・フェデラー(スイス)に6-1, 6-3, 6-0で圧勝し、1981年のB・ボルグ(スウェーデン)以来、史上2人目の大会4連覇を達成した。
また決勝戦での失ゲーム数4は、1977年にG・ビラス(アルゼンチン)が記録した失ゲーム数3以来の最小記録となる。
「こんな試合になるとは想像していなかった。僕はほぼ完璧なプレーをして、ロジャー(フェデラー)は普段よりミスが多かった。プレーしている間、こんな試合展開になるとは思っていなかった。もっと競ると思っていたよ。」
今大会でナダルは、優勝までの7試合で1セットも落とさない完璧な試合内容で、今大会での通算成績も28勝0敗とした。これまでに、1セットも落とさずに全仏オープンを制したのは、ボルグとI・ナスターゼのみ。
「一番重要なことは、タイトルをまた取れたこと。ローラン・ギャロスで勝てて幸せさ。ボルグと比較されるのは良い事だよ、彼は僕より優れているからね。」
ナダルのクレーコートでの優勢に関わることなく、12個のグランドスラムタイトルを誇り、3年連続で決勝に進出し、史上6人目となる生涯グランドスラム達成を目論んでいたフェデラーとしては、この日の結果は全く予想できないものであった。
「去年より少しだけ進歩したよ。いつもより攻撃的だったし、コートの内側でプレーできた。また、バックハンドでよりコースを変えて、多くのフラットショットを打てるようになれた。」
「もっと良い結果を望んでいた。だけど、今日のラファ(ナダル)のプレーが良くて、とても難しかった。つらい敗戦だけど、十分な頑張りじゃなかった。」
第1セットの第1ゲームをいきなりブレークされたフェデラーは、第3ゲームの自らのサービスゲームを1つキープするのが精一杯でわずか32分で、第1セットを落とした。
数少ないチャンスがありながらも、活かせなかったフェデラーがその不満をぶちまけたのが、試合後の会見でこの日のアンフォースド・エラー(凡ミス)の多さについて質問された時だった。
「何が起こったなんて問題じゃない。試合はもう終わったし、クレーシーズンも終わった。僕はここに質問に答えるためにいる訳で、試合を分析するためじゃない。違う結果だったら良かったと思うよ。自分のプレーが出来なくて、今日の彼(ナダル)のように思うがままにプレーをされたら、スコアもこうなるさ。対戦相手としてはつらい事だ。」とフェデラー。
一方のナダルは、この試合で犯したミスはたった7本と驚異的で、フェデラーのサービスゲームを実に8回もブレークした。またわずか1時間48分での決着は、1980年以来最も短い決勝戦となる。
優勝賞金100万ユーロ(約1億6千500万円)と通算27個目のタイトルを手にしたナダルは、クレーコートでは無類の強さを誇っている。最近の117試合中、115試合に勝利を収め、5セットマッチでは41勝0敗と負けなし。特に今大会では、ファイナル・セットまで試合がもつれたこともない。
また、ナダルはオープン化以降の最長記録である、クレーコート81連勝の記録も持っている。昨年のハンブルグの決勝でフェデラーに記録更新を阻まれたが、それ以降のクレーコートでの対戦では、全てナダルが勝利している。
過去10回あった、フェデラーとナダルのクレーコートでの対戦成績は、ナダルの9勝1敗となり、全通算成績でも11勝6敗とナダルが大きくリードしている。
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