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エストリル・オープン男子部門（ポルトガル、賞金総額５８万５千ドル、クレー）は木曜日、世界ランク１位で第１シードのＲ・フェデラー（スイス）が２回戦を行い、Ｖ・ハネスク（ルーマニア）を6-3, 6-2のストレートで下し、順当に準々決勝へ駒を進めた。

昨シーズンは、８度の優勝を上げたフェデラーだったが、今年は年初に単核症を患うなど本来の調子が出せず、タイトルどころか決勝戦にさえ進出していない。今大会では是が非でも今季初タイトルを手に入れようと、この日の２回戦ではわずか６１分で勝利、その強さを見せ付けてのベスト８進出。

そのフェデラーと準々決勝で顔を合わせるのが、地元からの主催者推薦でランキング１４６位のＦ・ジル（ポルトガル）と、同７４４位のＪ・ソウサの勝者。この日の２回戦に登場した両者だったが、ジルが第１セットを7-6 (7-5)で先取しソウサが第２セットの第１ゲームを取ったところで、雨のため中断。そのまま試合は再開されなかったため、金曜日の第１試合でベスト８をかけて勝敗を争う。

その他の試合では、Ｊ・バネック（チェコ共和国）が第８シードのＭ・ベレー（ドイツ）を6-3, 3-6, 7-5で下す金星を上げ、Ｄ・グレメルマイヤー（ドイツ）がＴ・ガバシュビリ（ロシア）を7-6 (8-6), 6-1で退け、８強入りを決めた。

女子部門（ティア４、賞金総額１４万５千ドル）では、シングルス２回戦残りの４試合を行い、ベスト８が出揃った。第２シードのＭ・キリレンコ（ロシア）がＰ・ツェトコフサ（チェコ共和国）を6-3, 6-2で、第５シードのＴ・ガルビン（イタリア）がＳ・マミッチ（クロアチア）を6-2, 6-2と、いずれもストレートで下し、順当にベスト８入りした。

しかし、第７シードのＳ・アービッドソン（スウェーデン）はＯ・サウチュック（ウクライナ）に2-6, 2-6で敗れる波乱に見舞われた。もう１試合では、Ｍ・アニ（エストニア）がＫ・フリッペンス（ベルギー）を6-0, 6-2で一蹴して、ベスト８へ名を連ねた。