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(アメリカ、コネチカット州ニューヘイブン)
男女同時開催のパイロット・ペン・テニスの男子部門(賞金総額67万5千ドル)は25日、シングルス決勝を行い、第3シードのJ・ブレーク(アメリカ)が同胞のM・フィッシュ(アメリカ)を7-5, 6-4で下し、今季2度目、通算10度目のツアー優勝を飾った。
ブレークとフィッシュは、決勝での対戦は初めてで、試合中は親友という間柄を微塵も感じさせない激しい戦いを繰り広げた。試合時間78分でフィッシュを退け、優勝賞金8万4千ドルを手にしたブレークは、「優勝をお祝いしている時間もないよ。夕食をつまんだ後は、すぐ家に帰って、USオープンに出発するからね。」と語った。
2006年4月以来のツアー決勝進出だったフィッシュは、セットの間に痛む右腕の治療を受けるなど、厳しい戦いを強いられた。しかし、フィッシュが100パーセントの体調で戦ったとしても、USオープンに向けて最高のテニスをしているブレークの前には、苦労しただろう。
27歳のブレークは第1セットの第11ゲームでフィッシュのサービスゲームをブレークし6-5のリードを作ると、直後のゲームでキープに成功。第1セットを先取した。
「第1セットではサーブの調子が悪いと思っていたけど、決勝で勝つためのプレーが出来ていたし、正しい方向に行っていた。再び自信がわいてきたよ。USオープン前に良い気分だ。」とブレークはコメント。
試合を振り出しに戻したいフィッシュは、第2セットの最初のゲームをキープするが、その後の4ゲームをブレークに連取されてしまう。自身3度目のツアー優勝に望みをかけるフィッシュは、4-5まで挽回するが、最後はブレークがきっちりとサービスゲームをものにして、今季2勝目を手にした。
ブレークは、「序盤は2人とも緊張していたと思う。たぶん2年ぶりの対戦だったと思う。フィッシュが凄く調子良いので、大変だった。試合では、ベストを尽くして試合に勝てるように頑張ったよ。でも、お互いにそんなところを見せたくなかったと思うよ。」と試合を振り返った。
これが今夏6大会目だったブレークは、ロサンゼルスの大会でも決勝に進出し、シンシナティでも準優勝に輝いており、世界ランクは6位につけている。今回は故郷で行われた大会だったため、「J-Block」と呼ばれる応援団に後押しを受けており、「(ファンは)素晴らしいね。今は故郷に帰ると、沢山の応援してくれるファンが待っている。」と喜んだ。
一方、惜しくも敗れたフィッシュはツアー決勝での戦績が2勝7敗となった。「USオープンに向けて、いい準備になったよ。でも、USオープンは自信の面からいくと、とても大きな大会で、ウィンブルドンに出場するような気持ちで出場すれば、たぶん苦戦してしまう。しばらくは連勝から遠ざかっていたことを考えると、今は良い調子だ。」と話した。
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