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エナンが今季6度目の優勝◇ロジャーズ・カップ

(カナダ、トロント)

ロジャーズ・カップ(賞金総額134万ドル)は19日、シングルス決勝を行い、第1シードのJ・エナン(ベルギー)が第2シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)に7-6(7-3), 7-5で競り勝ち、今季6勝目を獲得、同時にキャリア通算35勝目を達成した。

優勝賞金18万1980ドルを手にしたエナンは、ヤンコビッチに対して7勝0敗と負け無し。「イェレナは本当の戦士。実際に、今季それを何度も証明している。だから今日も大勝負になると思っていた。」と語ったエナンは、肩の負傷で棄権直前まで言っていたことを試合後に明らかにした。「ええ、それは本当よ。だから、昨晩は肩の故障に集中していた。ものすごい炎症を起こしていたから。昨晩は、今日の試合でプレーできることに対して前向きにはなれなかった。だから、今日のウォームアップまで待っていたら、今朝になっていい調子になった。」と状況を説明した。

エナンは、今月末に開幕するUSオープンに出場することを明言し、「数日間は肩が痛むかもしれないけど、それはこの数年で経験している痛みからだと思う。USオープンには回復していると思うけど、今日はプレーできるかどうか本当に心配だった。何とか出来て嬉しい。だって、大会にとっても、私にとっても、決勝を棄権するということは酷い事だから。」とコメントした。

同大会では2003年以来の優勝となったエナンは、今大会の準決勝までの試合がそうだったように、試合序盤ではストロークでリズムをつかめない。第4ゲームでは、簡単なポイントでのショットを大きく外し、ブレークを喫した。「毎試合の出だして苦労している。毎日が大変だわ。何故かって?それは私にも分からない。全部を理解しようとは思わないし、全てのことに答えがあるとも思っていない。」とエナンは事も無げに振り返った。

この後ヤンコビッチがキープし、4-1とリード。しかし、エナンがブレークバックして追いつくと、2度目のブレークを決めて6-5と逆にリードした。ヤンコビッチが次のゲームをキープして、第1セットはタイブレークに。ここで主導権を握ったのはエナンで、鋭いバックハンドショットでセットを先取した。

第2セットは、両者ともに2ブレークずつ決めた後、エナンが5-4のリードでチャンピオンシップ・ポイントを握った。しかし、ヤンコビッチが30-40の劣勢を跳ね返して、5-5とする。

「今日はいいゲームが出来ていて、プレーもよかったけど、少しのミスをしたところをエナンにつけ込まれてしまった。1ポイントを差し出したら、全部持っていかれてしまう。」と語るヤンコビッチは、第11ゲームでは21分の激闘の末に、エナンにサービスキープを許してしまう。
ここで6-5としたエナンは、「私が経験した中で一番大変なゲームだった。本当に重要なゲームだったから、チャンスをものにしようとした。ネットにも詰めていったけど、パッシング・ショットも決められてしまった。でも、最後には功を奏した。」とこのゲームを振り帰った。

ヤンコビッチは、第12ゲームでは前のゲームが影響したか、0-40とされるが、4本のマッチポイントを防ぐ。それでも最後はエナンがフォアハンドショットで勝負を締めくくった。
「あの時点で試合を締めくくれたのは、精神的にも、身体的にも重要だった。」とエナンはコメント。

一方のヤンコビッチは、「ギブアップせず、食らい付いていった。6-6にして、挽回できると思っていたし、タイブレークに入ればチャンスが来ると思っていた。でも、実現しなかったわ。」とコメント。「でも、本当に疲れていて、タイブレークになったとしても試合を続行できるか分からなかったし、どれくらいのチャンスが残されているのか分からなかった。なぜなら限界に達していたから。最後は痙攣を起こしつつあったわ。」

勝利したエナンは、M・バルトリ(フランス)に敗れたウィンブルドン以来の試合だったが、USオープン前の調整としては全く不安のない内容で、今季の成績を43勝4敗とした。
「ウィンブルドンは今となっては昔のこと。競技者としては、確かに残念な結果になった。負けるのは嫌いだから。期待していた大会でもあるグランドスラムの準決勝だったし。でも、ウィンブルドンは過去。今はUSオープンに焦点を合わせているわ。」とエナンは語った。

(2007年8月20日11時57分)
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