HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
(イギリス、ウィンブルドン)
ウィンブルドンで5連覇の偉業を成し遂げたB・ボルグ(スウェーデン)は、今年その自らの記録に並ぼうとしている世界王者のR・フェデラー(スイス)の試合を観戦するために、男子決勝の行われる7月8日にセンターコートに足を運ぶ。フェデラーはこれについて「ボルグが最終週に来るのは聞いたよ。その頃、僕もドローに残っているといいな。」と苦笑いで答えた。
フェデラーがその偉業を塗り替えていくことを楽しみにしていると語るボルグは、昨年末ドバイでフェデラーと共に練習をした。フェデラーはそのときのことを「彼(ボルグ)はエキシビションの試合でJ・マッケンロー(アメリカ)と試合をしていた。僕は両者が試合をしたその夜に到着したんだ。僕は上海に行く途中で、ドバイで数日過ごしていた。その時、僕は思ったんだ。これはボルグと練習できるまたとないチャンスだ、とね。どちらにしても練習しなくてはならなかったから、ボルグを知っている人に頼んで、その日か翌日にでも練習できないかと聞いてもらったんだ。すぐに彼は電話をくれて『問題ないよ。僕の準備はできている。』と言ってくれた。だから2時間ほど練習したんだ。僕はちょっと遅れてコートに着いたんだけど、ボルグはすでにマンスール・バーラミと練習していた。彼がプレーするのを見れたのは信じられない出来事だったし、彼との練習はとても楽しかった。」と振り返った。
フェデラーは「特にボルグの記録を破ったり、それに追いついたりすることができるということは素晴らしいこと。」と付け加えた。「ボルグと聞くといつもわくわくするんだ。彼はテニス史上で最も素晴らしい選手の1人だからね。彼が27歳で引退した時『残念だ』と思った人は多いはず。彼はもっとプレーしようと思えばできた。でも同時に彼は真面目な10代を過ごしていた。『もうボルグは十分かも。』と思った人もいただろうね。」
フェデラーはボルグが27歳で引退したことを認識しており、25歳のフェデラーもどうなるか分からないが、フェデラーは未だ十分やりつくしたと思っていない。「僕の目標は、いつも言っている通り、2012年のロンドンオリンピックでウィンブルドンのコートで試合をすることさ。まだ先のことだけどね。その後のことは体と相談して決めるよ。」こう話すフェデラーはまだ優勝していない全仏のタイトルに加え、P・サンプラス(アメリカ)のグランドスラム14勝の記録を抜きたいとも考えているようだ。
芝コート48連勝中のフェデラーは月曜日のセンターコートでの1回戦でT・ガバシュビリ(ロシア)と対戦する。特に芝では無敵のフェデラーだが、ライバル達はわずかな希望を抱いているかもしれない。なぜなら、フェデラーが出場予定だった4連覇中のハーレの前哨戦を太ももの付け根と腰の痛みで出場を取りやめたからだ。
フェデラーは「ハレではずっと勝っていたから、出場を取りやめるのは厳しい選択だった。ゲンを担ぐ人ならハレの大会に出るべきだと思うだろうね。でも僕は迷信なんか信じないのさ。健康が何といっても第一。背中と鼠径部に痛みがあったし、過去2年間のウィンブルドンは、全仏での激戦もあって、準決勝以降がとてもタフだったからね。昨年は体に痛みがありながらもハレの大会に出場し、5試合をこなしたら、週末には体中が痛んでいた。とても疲れてしまって、練習もできないほどだった。今回は違う方法を試してみたくて、出場を取りやめたんだ。ウィンブルドンへの準備はできている。適切な決断をしたと思っているよ。」と話した。
苦手とするクレーシーズンを終えほっとしているフェデラーは、ウィンブルドン5連覇達成のため、そして全仏オープン決勝で2年連続敗北を喫したR・ナダル(スペイン)にリベンジを果たすためにも、7月8日のセンターコートに立つことを目指す。
その他のニュース
|
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.