HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
(セルビア、ベオグラード)
元世界ランキング4位のJ・ドキッチ(セルビア)がトップ30復帰を目指し再び動き出した。ドキッチはツアー通算5勝をあげ、1999年のウィンブルドンでは予選勝ちあがりながら1回戦でトップシードのM・ヒンギス(スイス)を破り、2002年8月には世界4位まで上り詰めるなど注目を集めたが、その後ランキングを下げ、現在は586位まで下降している。23歳のドキッチは、現在復帰に向け資金を提供してくれるスポンサー探しを行なっている。ドキッチの生涯獲得賞金は376万5180ドル(およそ4億5千万円)。
これまで父親ダミルとの確執が度々取り沙汰されてきたドキッチだが、特に世間の注目を集めていた誘拐事件(「ドキッチはボーイフレンドに誘拐されたのだ」と父親であるダミル氏が公言した)についてきっぱりと否定した。ベオグラードのデイリー・スポーツ・ジャーナル紙のインタビューにドキッチは、「この3年間父親からそういった下らない話を何度となく聞かされたきた。もちろん私は誘拐などされていないしまったく馬鹿げた話。ボーイフレンドのティン・ビキッツの名誉をを守るためにもこれははっきりと言っておかなくてはならない。彼は私の私生活やテニスを一切邪魔していないの。」とコメント。
ユーゴスラビア・ベオグラード生まれのドキッチは、内戦を逃れ1991年に家族とセルビアに亡命、そして1994年にはオーストラリアに移住し、2001年に再びセルビアに戻っている。父でありコーチでもあったダミルとは意見の相違から対立を深め決裂。ドキッチは単身ザグレブに移動し、ボーイフレンドの兄弟のボルナ・ビキッツを2003年にコーチに迎え再出発を目指していた。
「今はザグレブで復帰の資金援助をしてくれるスポンサーを探しているの。トップに戻るためなら何でもやるし、私にはそのチャンスがあると思っている。再び世界4位になれるかどうかは分からないけれど、今でもまだトップレベルのプレーが出来ているわ。メアリー・ピアースが30歳でカムバックできたのだから、23歳の私に出来ないはずが無い。トップ30に戻るには途方も無い努力が必要だと思うけれど、親との確執や怪我などが私を強くし、大人にしてくれた。今はまず体調を整えることが大切だから、全豪オープンへの参戦はやめにして、賞金2万5千ドルクラスの小さな大会にたくさん出ようと考えているの。」
まさに選手生命の危機に直面するドキッチが、来季どんな復活劇を見せてくれるかに注目が集まる。
その他のニュース
|
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.