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(ドイツ、ベルリン)
11日、カタール・テレコム・ドイツ・オープン(賞金総額134万ドル)3回戦が行われ、M・ヒンギス(スイス)とトップシードのA・モレスモ(フランス)がともにストレートで勝ち上がりベスト4入りをかけて明日激突することとなった。
2001年、2004年とこの大会で優勝を果たしているモレスモは、世界ナンバー1の貫禄を存分に見せつけ新鋭A・チャクエタゼ(ロシア)を6-4, 6-2と一方的に退けた。快勝でベスト8入りを決めたモレスモだが、試合後の記者会見では、「なんとか勝つことが出来てほっとしているわ。彼女(チャクエタゼ)とは一度も対戦したことがなかったということもあって、なかなか自分のリズムがつかめなかった。」と反省の弁。
一方のヒンギスは、「最高のプレーが出来た」と自身語っていたように、この日はムーンボールとハードショットを巧みに使い分けるクレバーなテニスを展開し、東レ・パンパシフィックオープン決勝で敗れたE・デメンティエワ(ロシア)を6-3, 6-2のストレートで下し、東京での雪辱を果たした。試合後ヒンギスは、「とてもハイレベルな試合だったと思う。攻撃をしかけるタイミングを的確にとらえ攻めて行くことが出来たわ。今日のようなプレーを出来た自分を誇りに思う。」と笑顔でコメントしていた。
ヒンギスの前に敗れたデメンティエワも、「彼女(ヒンギス)は素晴らしいプレーをしたわ。私が彼女に対してやろう思っていたことの全てを逆にやられたって感じね。彼女は、常に先手先手をとってゲームを支配し、攻めるときは一気に攻めてきた。」と勝者を称えていた。
ヒンギス、モレスモともに今月末スタートする全仏オープン制覇にかける意気込みは強く、明日の対戦が全仏オープンの結果を占う上でも大切な試合になることは間違いない。ちなみに、ヒンギスが現役復帰して以降、両者は3月に一度だけ対戦しており、そのときはモレスモが6-2,6-2のストレートでヒンギスを下している。
今大会第3シードのJ・エナン(ベルギー)=アルデンヌは、第15シードのM・キリレンコ(ロシア)に6-1, 6-0と圧勝しベスト8入りを決めた。「彼女(キリレンコ)とは去年この大会で大接戦をしていたの。彼女はすごく危険なプレーヤーだから今日は簡単に勝ててほっとしているわ。」と試合後コメントしていた。エナン=アルデンヌは、2002年、2003年とこの大会で優勝しており、今回も是非優勝して全仏オープンに向けて弾みをつけたいところ。
ヒンギス、モレスモ、エナン=アルデンヌらが簡単に勝利を手にしたのとは対照的に、N・ペトロワ(ロシア)は鄭潔(中国)を相手に大苦戦を強いられた。序盤から鄭潔に終始押され、7-6 (7-3),4-6, 6-4のフルセットの末に辛くも勝利をものにした。試合後ペトロワは、「今日は全くゲームを楽しむことが出来なかった。途中でやめたいと思ったくらい。」とゲームを振り返っていた。ペトロワは準決勝進出をかけて次はD・サフィーナ(ロシア)と対戦する。サフィーナは第8シードのD・ハンチュコバ(スロバキア)を6-3, 6-2で下しての勝ち上がり。
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