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初の決勝トーナメント進出のガウディオ |
画像提供:Getty/AFLO |
(中国、上海)
マスターズカップ(賞金総額445万USドル、インドア)6日目の金曜日、第1試合でゴールド・グループのG・ガウディオ(アルゼンチン)がF・ゴンサレス(チリ)と対戦し、1-6, 7-5, 7-5と大接戦の末にゴンサレスを下し準決勝に駒を進めた。ガウディオは3つのマッチポイントをしのいでの大逆転勝ちだった。
試合前半はゴンサレスの一方的な展開だった。第1セットはわずか24分、13のウィナーと3つのサービスブレイクを記録していた。そのときの状況をふりかえってガウディオは「試合中はそこにいるすべての人と同じことを考えていたさ。つまり、『もう終わった』ってね。だからどうやって挽回したのかは分からない。でもその後色々な展開があって、観客にとっては面白い試合だったと思う。」と話した。
ゴンサレスは第2セットの第10ゲームで3つのマッチポイントを握るもそれをふいにしてしまう。すると第3セットでは、逆にガウディオが5-5からゴンサレスのサーブをブレークし6-5と試合に王手をかける。そして最後はガウディオが自身のサービスゲームをキープし大接戦に終止符を打った。
これでガウディオのゴンザレスとの対戦成績は4勝0敗となった。そのうち3勝は今季のもの。ゴンサレス戦の勝利によりゴールド・グループ2位となったガウディオは、土曜日の準決勝でレッド・グループ1位のR・フェデラー(スイス)と対戦する。ガウディオは昨年も今大会に出場したが、そのときは1勝もあげられなかった。
フェデラーとの対戦についてガウディオは「フェデラーとの対戦はいつもタフ。ここのコート・サーフェスは速いから余計に不利だね。だから準決勝は厳しい試合になると思う。でもやってみないと結果は分からないさ。」と語った。続けて「僕はどんな試合でもコートに立てば勝ちたいと思うんだ。準決勝でも少ないけどチャンスはあると思う。何が起きるか分からない。明日(準決勝)はそういう日になると思う。」と語った。
ガウディオは今季クレーコート大会で5勝しており、55勝20敗。一方対戦相手のフェデラーは80勝3敗で、現在ツアー34連勝中。フェデラーはガウディオに過去4勝0敗とリードしており、今大会では3年連続の決勝進出をねらう。フェデラーが今大会優勝すれば、J・マッケンロー(アメリカ)が達成した年間勝率記録の0.965(82勝3敗)にならぶ。
また第2試合では、N・ダビデンコ(ロシア)がM・プエルタ(アルゼンチン)に6-3, 6-2で圧勝した。両者は全仏オープン準決勝でも対戦しており、そのときはプエルタが勝っていた。
ダビデンコは試合前にすでにゴールド・グループ1位を決めており、本戦準決勝でレッド・グループを2位で勝ち上がったD・ナルバンディアン(アルゼンチン)と対戦する。
ダビデンコは今季1勝しかしておらず、現在56勝29敗。今大会は初出場だが、ゴールド・グループの予選3試合行い、アガシ、ガウディオ、プエルタと対戦しすべてストレート勝ちを収めている。
ガウディオとナルバンディアンは、1983年のG・ビラス(アルゼンチン)以来、今大会で初めて準決勝に進んだアルゼンチン人となった。
(2005年11月19日)