世界103位の伏兵 4年半ぶり3度目V

ゲッティイメージズ
ジェレ(アルゼンチンOP)
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのモビスター・チリ・オープン(チリ/サンティアゴ、レッドクレー、ATP250)は日本時間3日(現地2日)、シングルス決勝が行なわれ、世界ランク103位のL・ジェレ(セルビア)が第3シードのS・バエス(アルゼンチン)を6-4, 3-6, 7-5のフルセットの激闘の末に破り、ツアー大会で約4年5ヵ月ぶり3度目の優勝を飾った。

>>【動画】伏兵ジェレ 4年半ぶり3度目のツアーV!優勝の瞬間!<<

29歳のジェレは現在世界ランク103位となっているものの、2019年には自己最高位となる27位を記録している。

今大会は1回戦でワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク226位のI・ブセ(ペルー)、2回戦で第4シードのP・マルティネス(スペイン)、準々決勝で同87位のJ・ファリア(ポルトガル)、準決勝で第1シードのF・セルンドロ(アルゼンチン)を下し決勝に進出した。

世界ランク31位で昨年の同大会覇者であるバエスとの顔合わせとなった決勝戦の第1セット、両者1度ずつブレークを奪い合う展開となるも、終盤の第9ゲームでジェレが2度目のブレークを奪い先行する。

しかし第2セット、ジェレは第8ゲームで先にブレークを許すと、その後ブレークバックを果たせず、1セットオールに追いつかれる。

ファイナルセット、ジェレは1ブレークアップとし第9ゲームでサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップを迎えるがこの場面でバエスにブレークバックを許す。それでも集中を切らさなかったジェレは、第12ゲームで試合を決めるブレークに成功。2時間25分の激闘を制し優勝を決めた。

ジェレがツアー大会でタイトルを獲得するのは2020年10月のフォートビレッジ・サルデーニャ・オープン(イタリア/サルデーニャ、レッドクレー、ATP250)以来、約4年5ヵ月ぶり3度目。セルビア人選手としてはN・ジョコビッチ(セルビア)の99回、J・ティプサレビッチ(セルビア)の4回に次ぎ、V・トロイキ(セルビア)と並んで歴代3位タイの記録となる。

また、ジェレにとって今回の決勝での勝利が節目のツアーレベルマッチ150勝目となった。

一方、敗れたバエスは前週のリオ・オープン(ブラジル/リオデジャネイロ、レッドクレー、ATP500)で大会2連覇を達成し、今大会でも2年連続優勝を目指していたが、伏兵のジェレに惜しくも敗れ準優勝となった。


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(2025年3月3日11時59分)
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