観客の悲鳴で終了 審判へ苦言

テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は11日、女子シングルス準々決勝が行われ、第6シードのJ・コンタ(英国)に逆転を許して敗れた第2シードのS・ハレプ(ルーマニア)が試合後の会見で、マッチポイントに起きた観客の奇声への対応について「あのポイントをやり直させるのかと思った。普通、あんな風に悲鳴をあげられたら、ポイントをやり直すはず」とコメントした。

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「とてもナイスでとてもフェア。ただ、最後のポイントでは、女性が悲鳴をあげていた。それ以外は最高の雰囲気だった。感謝している」と、会見で語ったハレプ。

この日、コンタと熱戦を繰り広げたハレプは7-6 (7-2), 6-7 (5-7)で迎えたファイナルセット、第5ゲームでブレークを許し、第10ゲームではコンタのマッチポイントを迎えたが、ハレプがフォアハンドを打とうとした際に観客が突然悲鳴をあげた。

ハレプはプレーを止めるかのようにボールをネットにかけ、主審へ視線を向けたが、ポイントのやり直しはせずに試合終了。ハレプも抗議することなくコンタと握手を交わし、コートから去っていった。

「彼(主審)がそう言った(コールした)から。自分は何も変えられなかった」

完全アウェーでの戦いで後味の悪い結末となったこの試合だったが、ハレプは「素晴らしいテニスだった。お互い高いレベルでプレーしていた。自分も勝利目前だった。負けはしたものの、多くの前向きなものもあった。それに彼女も本当に良かったし、勝者に値する」とコンタを称賛。

続けて「どこでも、どの国でも、その国の出身選手との対戦では同じだと思う。試合前にも言った通り、それはなにも問題はない。自分が母国でプレーしてもいつも同じだから、それは受け入れなければならない」と、アウェーでの対戦についてコメントしていた。






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(2017年7月12日10時11分)
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