26歳の躍進 カギは「ウナギ」にあり

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「ウナギ」ポーズを披露するタビロ
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATPマスターズ)に第29シードとして出場し「ATPマスターズ1000」で初の4強入りを果たしているA・タビロ(チリ)。男子プロテニス協会のATP公式サイトは16日にタビロを特集し、勝利後に両手の人差し指をこめかみに当てるパフォーマンスの由来を明かした。

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26歳のタビロは現在世界ランク32位で、これが自己最高の記録。今大会は初戦の2回戦で世界ランク59位のY・ハンフマン(ドイツ)を下すと、3回戦で第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)を撃破する金星をあげ16強入り。4回戦では第16シードのK・ハチャノフ、準々決勝で同56位のジャン・ジジェン(中国)を破ってキャリア最高の2週間を過ごしている。

ムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)の終了後にコーチと別れ、今大会に臨んだタビロはいきなり4強入りという成果を達成。ATPもタビロに注目し、勝利後に両こめかみに人差し指を当てるパフォーマンスの由来を聞いた。

1994年から10年間にわたり人気を博したアメリカの人気ドラマ「フレンズ」。タビロは同ドラマのシーズン6第17話のあるシーンからインスピレーションを得たことを明かした。このエピソードではメインキャラクターであるロスがこめかみに指を当て「ウナギ」と言う。この行動が印象に残ったタビロはこのポーズをやってみようと広めることにした。

「フレンズからだよ。フレンズであったシーンなんだ。ガールフレンドが初めて見始めたときが『ウナギ』のエピソードだった。それから僕たちは、もっと周りに気を配ろう、もっとコートに集中しようって言い始めたんだ。お互いに「ウナギ」をやり合うようになって、そこからこのセレブレーションが始まったんだ」

「実は心理学者ともよく話し合った。もっとリラックスして、呼吸を整え、コート上でもっと感情をコントロールし、集中力を切らさないようにすること。それが僕には必要だったんだ。試合ではよりリラックスしている。セットを失ったらリセットして、すべてがすぐに変わる可能性があると考え、戦い続けなければならない。それが結果につながったんだ」

実際「ウナギ」ポーズは今年1月のASBクラシック(ニュージーランド/オークランド、ハード、ATP250)で優勝したときにも披露。当時82位だった世界ランクは現在32位へ躍進を遂げた。

今大会準決勝でタビロは第3シードのA・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。決勝進出がかかる大一番、タビロは「ウナギ」ポーズを披露することができるか、勝利後のパフォーマンスにも注目したい。


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