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オムニバス編

Vol.2 大人なショットを身につけよう 下巻

スピンにこだわらないサーブ ①

中途半端なスピンは相手にはおいしい

回転量よりもコントロールが大事

もうひとつ、大人なサーブとして大事なのは、「スピンにこだわらない」という柔軟な考え方だ。アマチュアの間には、「スピンサーブこそ絶対的なもの」という一種のスピン信仰のようなものもあるが、現実は違う。中途半端なスピンサーブは、少し浅めに適度に弾むので、リターンで攻撃したい相手にとっては、非常においしいボールになってしまうのだ。

また、単純にサーブを入れるという観点からみても、いくら回転が多くかかっていても、高さのコントロールが悪ければ、入る確率は高くならない(下図参照)。つまり、回転量を求めるよりも、深さのコントロールを磨くほうが実用性が高いし、スピンへの憧れに固執しないほうが、逆に大人っぽいと言えるだろう。

ただし、フラットしか打てないというのも大人っぽくない。だから回転はある程度必要だが、それはスライスサーブでも良いし(次ページ参照)、何より回転量の部分で欲張りすぎないことが大切だ。また技術的なベースは、上巻の「身体を使わないサーブ」や、シングルス編の下巻なども参考にしてほしい。

中級者の一部には「相手コートで鋭くキックするスピンサーブが打てることこそ、上級者の証」と信じている人が多い。また、そのために一所懸命練習しているが、なかなかイメージ通りのスピンサーブが打てないという人も多いのではないだろうか。しかし、そこで「べつにスピンじゃなくてもいいんじゃない」と頭を切り換えてみてほしい。それだけで、あなたのテニスは大きく幅が広がるはずだから。

スピンサーブには、フラットやスライスに比べて縦のブレが出やすいという弱点もある(24ページ参照)、そのため、回転はたくさんかかっているが、コントロールは悪いというサーブ(上段)になりやすい。それよりも、回転は少なめだがコントロールが良いというサーブ(下段)のほうが、深いところに入れやすく、実用性は高い。回転量が多くて、なおかつ安定して深く入るというスピンサーブを身につけるのは、容易なことではないのだ。

スピンサーブとスライスサーブの違いは、インパクト時のラケットの傾き方にある。簡単に言えば、スピンはラケットを横に使い(右)、スライスは縦に使う(左)ということだ。そのため、スピンのほうが身体(肩の線)を横に傾けなければならず、手首の力もある程度必要になるのに対して、スライスのほうが身体が楽で、バランスも崩しにくいと言える。

大人のサーブでもっとも大切な「深さのコントロール」を磨くには、このようにいろいろな距離でサーブを打つ練習をすると良い。順番は、1. ベースラインから相手側のベースラインを越えるように、2. サービスラインからサービスボックス内に、3. 通常のサーブというのがお勧めで、このパターンをくり返しながら、意識して微妙に深さを変えることにもトライしていこう。

M.ヒンギスのセンターに入れたスライスサーブ
これは、スピードよりも正確なコントロールで攻めたサーブの例。少しスライスをかけたボールが、センターのコーナーぎりぎりに決まっている。スピンサーブでこれほどのコントロールをするのはむずかしいが、回転が少なめのスライスなら可能になるのだ。

「スピンにこだわらないサーブ ②」>>

(テニスジャーナル 2005年5月号)
© SKI Journal Publisher Inc.

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