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フリッツ 四大大会初準Vも「残念」

テイラー・フリッツ、ヤニック・シナー
準優勝のフリッツ、優勝したシナー
画像提供: ゲッティイメージズ
テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は日本時間9日(現地8日)、男子シングルス決勝が行われ、第12シードのT・フリッツ(アメリカ)は第1シードのJ・シナー(イタリア)に3-6, 4-6, 5-7のストレートで敗れ優勝とはならなかったものの、四大大会初の準優勝を飾った。

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26歳で世界ランク12位のフリッツは1回戦で同93位のC・カラベリ(アルゼンチン)、2回戦で同44位のM・ベレッティーニ(イタリア)、3回戦で同108位のF・コメサナ(アルゼンチン)、4回戦で第8シードのC・ルード(ノルウェー)、準々決勝で第4シードのA・ズベレフ(ドイツ)、準決勝で第20シードのF・ティアフォー(アメリカ)を破り、グランドスラム初の決勝進出を決めた。

一方、世界ランク1位で23歳のシナーは1回戦で同140位のM・マクドナルド(アメリカ)、2回戦で同49位のA・ミケルセン(アメリカ)、3回戦で同87位のC・オコネル(オーストラリア)、4回戦で第14シードのT・ポール(アメリカ)、準々決勝で第5シードのD・メドベージェフ、準決勝で第25シードのJ・ドレイパー(イギリス)を下し大会初の決勝へと駒を進めた。

そして決勝戦の第1セット、フリッツは第1ゲームでブレークを許すも第4ゲームでブレークバックに成功しゲームカウント2-2とする。しかし、第6ゲームから4ゲームを連取され先行される。

続く第2セットでは互いにサービスキープが続くも第10ゲームでセットポイントとなるブレークポイントをシナーに握られる。最後は強烈なバックハンドを打ち込まれブレークを許し、セットカウント0-2と後がなくなる。

第3セット、フリッツは第7ゲームで先にブレークに成功しゲームカウント5-3とリード。しかし、サービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームでブレークバックを許すと第12ゲームでもブレークされ、2時間16分で力尽きた。

表彰式でフリッツは「素晴らしい2週間だった。ヤニック(シナー)は本当に良いプレーをしたし彼のチームも素晴らしかった。僕にとって彼は強すぎた。僕はアメリカ人として全米オープンの決勝を戦えて素晴らしい経験をした。皆さんが長い間アメリカ人のチャンピオンを待っていたのは分かっている。それができなかったのは残念だ。これからも努力を続け、次回はそうなることを願っている」とコメントした。

敗れたフリッツは同種目でアメリカ勢21年ぶりの四大大会制覇とはならなかった。一方、シナーは全米オープン初制覇を成し遂げるとともに、四大大会では今年1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)に続き2つ目のタイトル獲得となった。

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