テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は27日、男子シングルス1回戦が行われ、第4シードの
A・ズベレフ(ドイツ)が元世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)を6-3, 7-6 (7-5), 6-3のストレートで破り、7年連続8度目の初戦突破を果たした。試合後の会見でズベレフは「最も特別な試合の1つ」と語った。
>>錦織 圭vsシェルトン 1ポイント速報<<>>錦織、ジョコビッチら全仏OP組合せ<<2022年の全仏オープン準決勝以来 2年ぶりの激突となったこの試合。当時はズベレフからみて6-7 (8-10), 6-6となったタイミングでズベレフが大けがを負って途中棄権となった。
1回戦で顔を合わせた両者。この試合は第1ゲームでズベレフがブレークに成功すると、そのリードを守り先行する。第2セットでは先にブレークを許したものの、ナダルのサービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームでブレークバック。その後のタイブレークを制しセットカウント2-0と勝利に王手をかけた。
第3セット、1度ずつブレークを奪い合うとその後は互いにブレークポイントを握って凌ぐ展開に。それでも第7ゲーム、ズベレフは強烈なリターンエースを決め2度目のブレークに成功する。直後の第8ゲームで2度のブレークポイントを凌いだズベレフは第9ゲームで3度目のブレークを果たし、3時間5分の熱戦を制した。
試合後の会見でズベレフは同一戦を振り返った。
「トーナメントで優勝すればランキング的にも最高だけど、今日の試合はそれとは別で、特別なことだった。間違いなく特別なこと。試合が終わったときとか、ある瞬間にどう行動したらいいのかすらわからなかった。もちろん、彼(ナダル)が来年復帰してプレーするかどうかは不確実なことだ。オリンピックには間違いなく復帰するはずだけど。でも、ローランギャロスだけに限らず、どの大会だって不確実性はある」
「前回のトーナメント(ローマ)と比較して今日の彼のプレーのレベルの違いは信じられないほどだったと思う。本当にとても良い試合だったと感じた。彼が健康を維持すればより良いプレーを続けると思うし、またシードされるよ。そうすれば、彼にとって間違いなく楽になる」
記者から「この試合がキャリアで最もエモーショナルなものになったか」と尋ねられたズベレフはこう答えた。
「もし僕がこの大会で優勝したら、イエスかノーか言えるかもしれない。でも結局のところ、オリンピックでのノヴァーク(ジョコビッチ)戦はまだ上位にランクインしていると思う。ツアーファイナルでフェデラーとジョコビッチに連続で勝ったことも上位にランクインしていると思う。でも、雰囲気的にも、機会的にも、間違いなく最も特別な試合の1つだ。でも、もっと先を見て、この大会でどうするかを見極める必要があるね」
最後にズベレフは次の試合から自身の本当の全仏オープンが始まると言及した。
「今からは違う大会が始まるような気がする。僕はこの試合に向けて準備していたし、これが決勝戦だった。ドローが出た時から、みんなこの試合に向けて準備していたと思う。でも結局は1回戦だから、奇妙な状況だね」
「僕だけでなく、ドローが発表されて以来、テニス界全体がこの1試合のことしか話していなかったと思う。だからこれまでとは全然違う。でも、集中し続けなければならないことはわかっている。今後も素晴らしい選手たちと対戦することになるから、それに集中しないといけない」
勝利したズベレフは2回戦で世界ランク66位のG・ムぺシ ペリカール(フランス)と同115位の
D・ゴファン(ベルギー)のどちらかと対戦する。
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