男子テニスの最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は14日、シングルスグリーングループ第2戦が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は第4シードの
J・シナー(イタリア)に5-7, 7-6 (7-5), 6-7 (2-7)のフルセットで敗れ、予選ラウンドロビン1勝1敗とした。ジョコビッチは試合後、自身が他の選手のモチベーションになっていることについて言及した。
>>アルカラスvsルブレフ 1ポイント速報<<>>ジョコビッチ、アルカラスら最終戦の組合せ<<Nitto ATPファイナルズは今季の獲得ポイント上位8選手が出場するシーズン最後の大会。8選手が4名ずつに分かれ予選ラウンドロビンを戦い、各グループの上位2名が準決勝に駒を進める。
過去3戦全勝のシナーとの顔合わせとなったこの試合の第1セット、両者キープを続け迎えた第11ゲーム、ジョコビッチは40-0とサービスキープにあと一歩まで迫るがシナーにリターンエースを決められ流れが変わり、そこから5ポイントを連取されブレークを許し先行される。
続く第2セット、両者ブレークを許さない緊張感のあるゲームが続きタイブレークに突入。タイブレークでは先にセットポイントを握ったジョコビッチのサービスをシナーが返すことができず、1セットオールに追いつく。
ファイナルセット、ジョコビッチは第6ゲームでシナーにリターンからポイントを連取されブレークされるも第7ゲームでこの日初めてのブレークに成功し追いつくと、再びタイブレークに突入。しかしタイブレークでジョコビッチは3度のミニブレークを許し大きくリードを広げられ、その後1度のミニブレークを返したものの追いつくことはできず、3時間11分で敗れた。
ジョコビッチは今季これがマッチ6敗目。直近で敗れた3試合は、今年5月のBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)準々決勝での
H・ルーネ(デンマーク)戦、7月のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)決勝での
C・アルカラス(スペイン)戦、そして今回のシナー戦となった。
直近で敗れた試合が次世代を担うと期待されている若手の3人だったことを念頭に、試合後の会見で若い世代の選手たちがジョコビッチを倒すために過剰なモチベーションを持っていると感じるか問われ、ジョコビッチは答えた。
「それは普通のことだよ。何もおかしなことではないと思う。彼らが僕に勝ちたいと思うのは普通のことだ」
「世界のどこでプレーしても、どの選手も僕を倒したいとさらにやる気を出してくる。そういう感じはすでに経験していた。それでいいんだ。まったく普通のことだよ。彼らはみんな僕の首を取りたいんだ。ヤニック(シナー)は今夜それをやってのけた」
「こういう試合では負けるのが普通だけど、僕は自分のファイティング・スピリットに満足しなければいけない」
「セットダウンから追いつき、第3セットではブレークダウンから追いつくことができた。今日の試合は本当にチャレンジングで難しいコンディションだった。自分のファイトを誇りに思うよ。ただ、勝利には十分じゃなかっただけだよ」
ジョコビッチは第3戦で第6シードの
S・チチパス(ギリシャ)と対戦予定であったが、チチパスが大会を棄権したため、代替選手として控えていた
H・フルカチュ(ポーランド)と顔を合わせる。
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