男子テニスのチャイナ・オープン(中国/北京、ハード、ATP500)は4日、シングルス決勝が行われ、第6シードの
J・シナー(イタリア)が第2シードの
D・メドベージェフを7-6 (7-2), 7-6 (7-2)のストレートで破って優勝。キャリア通算9勝目をあげた。試合後にはメドベージェフに対し「君に勝つためにたくさん練習してきたんだ」と明かした。
>>西岡、綿貫、ダニエルら上海MS組合せ<<>>【動画】シナー 優勝を決めたリターンエース!ツアー9度目のタイトル獲得!<<世界ランク7位で22歳のシナーは2月の南フランス・オープン(フランス/モンペリエ、室内ハード、ATP250)で今季初優勝を飾ると、8月のナショナル・バンク・オープン(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)では「ATP1000マスターズ」初制覇を成し遂げた。
過去6戦していまだ勝ち星のないメドベージェフとの決勝となったこの日、シナーはメドベージェフの堅い守備に苦戦する。第8ゲームではブレークポイントを握ったものの、自身のスマッシュミスによりこれを逃す。それでも、両者キープを続け突入したタイブレークでシナーは3度のミニブレークを果たし先行する。
続く第2セット、第3ゲームで3度のブレークポイントを迎えたシナーだったがここもメドベージェフにしのがれる。それでもサービスゲームではサーブ&ボレーなどを駆使し、メドベージェフにブレークポイントを与えずキープを続け、このセットもタイブレークとなる。
このタイブレークでシナーは2度のミニブレークに成功しチャンピオンシップポイントを握ると、最後はリターンエースを決めてメドベージェフから初の白星をあげた。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはシナーのコメントが掲載されている。
「ダニール(メドベージェフ)、少なくとも僕に1勝させてくれてありがとう(笑)。特に今年は、とてもタフな戦いをしてきた。僕をもっといい選手にしてくれてありがとう。君に勝つためにたくさん練習してきたんだ。僕のチームもたくさん働いてくれている。本当にありがとう。みんなとこの瞬間を分かち合えるのは特別なことだよ」
準決勝で第1シードの
C・アルカラス(スペイン)、決勝で第2シードのメドベージェフを破り優勝を飾ったシナー。価値のあるこのトロフィーを手に、ロレックス・上海・マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)に向かう。
一方、敗れたメドベージェフはツアー21勝目をあげることはできなかった。
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